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新木くんのねんきんせいかつ  作者: 王石 勉
第2章:新木くんのねんきんせいかつ(失楽園)
17/27

A面-1.遭遇。

(´・ω・`)祝!令和記念!!

「おいおい!やべえよやべえよ何だよこの魔物!!」

小心者で有名な斥候役(スカウト)が叫ぶ。

名前はラケルタ、壮年に近い汎人の男で上級ではないが腕は良い、但し臆病で逃げを優先すると言う触れ込みだ。

「なんじゃい、この化け物は?」

長命の小人族(ドワーフ)のゲズウも知らない魔物だ。

「え?見た事無い…。辞典に無い」

森の妖精族(ドルイダス)の魔法使い、エカトだ南の森の出身で魔法の学校に通って博識だ。

未知の魔物なのか?

「危険な魔物か!?」

「いや…。オーガが一撃じゃい。危険じゃが敵意は無いのでは?」

「おいおい、爺さん居加減なコト言うなよ!どう考えたってバケモノだぜ!」

謎の水銀(アマルガム)の様な人型はその場で謎の踊りをしている。

体は太くて…。俺より背が低いが…。重そうだ。

「いや…。知能の高い魔物じゃい、敵意が無いのなら使役できるのじゃろ?エカト。」

「え?いや、使役の魔法は…。使えるけど。」

魔力の温存を考えると心配らしい。

一応雇い主の俺を見る耳の尖った妖精族の女(ドルイダス)

付き合いは長いが歳は聞いていない。

たぶん俺の母より年上だ。

聞いた事は無い。

今回のチームは臨時編成だ。

彼女を除くと顔見知り程度の冒険者達でチームを組んだ。

噂ではそんなに悪い者は居ない。

だがあくまで噂だ。

この森に入って20日だが問題は起きていない。

「できるか?」

「はい。やります…。」

木の杖で何か魔法的な儀式を行うドルイダス…。

「何もおきんぞい?」

「え?そんな筈は。失敗?」

銀色の人型は腰に手を当てた状態で仁王立ちだ。

アレが手ならの話だが。

頭部も頭と言って良いのか解らない。

まるでデーツの実の様な形の頭部は銀色の壷のを被った様な…。

凹凸は全く無い、目も鼻も口も無い。

どちらが前か解らない。

「おい、どうすんだよ。」

「ふむ…。おかしいぞい。使役の魔法は術者の知能が高いほど効果が有ると聞いた…。」

「なんだよ!コイツ!エカトより頭が良いのかよ!!」

「え?そんなこと無い!わたし学校で学んだから!」

「うーむ、そうなると困ったぞい。」

「あ、ごめん、何か言ってる。」

「なんだと?」

「おい、止めようぜコイツ俺の婆さんが話してた吸血生物だぞ…。夜の間に牛の肝を全部喰らう…。姿が見えない。絶対そうだ。」

「エカトなんて言っている。」

「えーっと。”わたしはあなたとお友達。”」

「は?」

「嘘だぜ。」

「なんじゃいそりゃ。」

「うーん、あなたとわたしはお友達?たぶん、家畜と会話する魔法が使える見たい…。」

「敵意は無いのか?」

「そう見たい。だけど…。何か話しが有るみたい。」

「家畜と会話ってなんだよ!」

「ラケルタ、簡単な喜怒哀楽を尋ねる魔法よ…。言葉の解らない人とも簡単な意思疎通できるの…。相手が人並みの知能なら。」

「こいつ…人並みの頭なのか?」

「多分…。」

「やべえぞ!コイツやっぱりエカトより頭が良いんだぜ!」

「ち、ちがう。わ、私!学校でも成績優秀だったんだから!!」

「何処からきたんじゃ?何者なんじゃ。」

「え?そうね…。湖の向こう山の上だって。」

腰に手を充てたまま片腕で北を指す人型。

本当に通じているのだ。

「ココは湖どころか泉も無いぞい?」

その通りだ、前回のキャンプ地から北側で水場は発見されていない。

「それ所じゃ無いぜ!この森は尽きる事の無い未踏の平野だ遥か北には(ドラゴン)の住まう山脈しかない。俺の婆さんが話してた。」

「幻の大湖の事じゃないのか?」

「霧の大湖…。そりゃ御伽噺じゃぞい、山々が霧で霞むのは湖か沼が在るからだと言う猟師の伝説じゃい。」

形を変える人型。

腕は俺達を指している。

「えっ…。」

「どうした。エカト」

「おい、怒らせたのか?逃げようぜ!」

「いえ…。私達は何処から来たのか…。だと思うたぶん。」

「おいおいおい、止めろ。教えるなよ。コイツは人の血を吸う魔物だぜ。俺達を生かしているのは絶対、人の多い村を…。」

「わかったわかった。ラケルタ。だが、聞いたのだから答えなければ成らない。エカト大まかに答えてやれ。」

「はい…。ええ。」

杖を握る妖精族の女。

「リーダー…。連れて行ってくれ。だって。」

「ほらほらほら!そうだ!!やっぱり!!コイツ俺達を食べるんだ!リーダー!ヤバイよ逃げようぜ!!」

「おちつけ…。ラケルタ未だわからんぞい。」

「何の為だ?」

「え?聞くの?」

「そうだ。聞けよエカト俺達を喰う気だぜ!絶対に騙されるなよ!!」

「えー…。」

謎の踊りを始める人型。

さっきより激しい踊りだ。

「どうしたエカト」

「ごめん、わかんない。文字がどうとか…。車輪がどうなって居るのか…。そんな話みたい。」

「なんじゃそりゃ。」

踊り続ける人型。

「うーん、概念が…。え?進む…。種?」

「くっそ!やべえぜ!!コイツやっぱりエカトより賢いんだ!俺達は一人づつ喰われちぃまうんだ!!もう生きて帰れねぇ!!」

「ラケルタ!あ、あたし。賢者に近いんだから!!」

「でも試験落ちたんだろ!!」

「そ、そうだけど!魔物より頭は良いの!!」

『ぐが…。』

「おい!オーガが復活したぞい!!」

横たわったオーガが上半身を起こし。

頭を抑えて首を振っている。

未だ完全に復活していない。

「戦闘開始だ!エカト!ラケルタ」

「お!やべえ!逃げようぜ!!」

「あたし賢者だから!!」

”あなたと私はお友達。”たぶんその踊りをオーガに向かって始める銀色の人型。

『ごっ。うがああああああぁ!!』

棍棒を杖に立ち上がった。

同じ踊りを繰り返す銀色の人型に棍棒が振り下ろされる。

鈍い音がして棍棒が木っ端微塵になった。

「なんちゅう堅さじゃい。」

「やったぜ!魔物はオーガが倒した逃げようぜ。リーダー…あ。」

銀色は人型を保って居ない。

変形した頭部が伸びてオーガの両手、両足、首の順番で切り裂いた。

鞭の様な撓りで一撃だ。

「え…。うそ…。」

一呼吸置いてオーガの切り刻んだ肉が大地崩れる。

完全に切断され血の海だ。

「「「…。」」逃げようぜ、リーダー。」

「今回ばかりはラケルタに賛成じゃな。」

返り血を浴びた人型は単調な踊りを始めた。

一番初めのヤツだ。

「あ?えーっと。わたしとあなたはお友達?だって。」


チーム全員で魔物と同じ踊りを選択した。

(´・ω・`)うむ!休みだが神社で幟を立ててる。

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