表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
建前  作者: GAKI
21/38

質問

今まで俺の右横にはいつも彼女がいた。

そうはいっても、教室のなかだけの話だった。

しかし今日は違う。

いつもは独りの帰路の右横にも彼女がいるのだ。

なんと言う幸せだろう。

こういうのを筆舌に尽くしがたい幸福とでもいうのだろう。

俺は最近国語の授業で習ったこの言葉を噛み締めていた。

本当に幸せだ。

だが幸せは永久には続かないのだ。

本題に入らねばならない。

俺は変人と思われるのを承知で尋ねた。

「あのっさぁ、中井さんって日本人だよね?」

これが脆弱なコミュ力をもつ俺の精一杯の遠回しだった。

さあ、なんと返してくるのか。

それだけが心配だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ