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東方秘封活動記  作者: 紅き蠍
第一章 アカイキリ
14/20

第14話 二度あることは……

お ま た せ(タイトル落ち)

身長は三メートルあり、その全身は毛むくじゃらで、下半身には穴だらけで今にも破れそうなスボンを履いている。


たった今、【彼】は顔を上げた。


その顔は犬…ではなく、狼そのものであった。



彼は目の前の人間と目を合わせると。



月に向かって大きく吠えた。



吠え終わった次の瞬間、亮に向かって全身を縮め、バネのように飛びかかった。


それを前転で回避すると同時に起き上がり、カバメントを構え引き金を引く。


放たれた弾丸は彼の胸元に命中するが、ひるんだ様子も見せず、再び亮に突進を仕掛ける。



(おいおい….45ACPってストッピングパワー強いんじゃ無いのか?あーでもだいたい同じだって結論出てたな)



突進を回避し心の中でボヤくと無防備な背中に弾丸を叩き込めるだけ叩き込み、マガジンを交換しようとしたところで彼は常人の筋肉の量ではない腕で後ろを振り向きながら引っ掻いた。


それを亮はリロードを一回中止し、後ろへ飛び退く。



「あれか?こいつが狼男って奴か?」



そう呼ばれた彼は何も答えずに彼を引き裂かんと腕を振った。



「沈黙は肯定とみなすぜ、なら方法は一つだ」



そういって彼はP220を引き抜いた。



P220に装填されている銀の弾丸を狼男の胸に向かって撃ちこんだ。



狼男は一瞬怯んだがすぐに元に戻り再び亮に爪を振り下ろす。



それをバックステップで回避して左手に持ったガバメントを頭に向かって構え撃ち込む。



命中したが、全く怯む様子を見せない狼男だが、視界は一時的に潰されるが致命的な程ではない。

が、狼男が目を開くと、目の前にいるはずの亮がいない。



その瞬間、肩に突然重りが乗ったように動きにくくなる。


上を見ると、先ほどまで前にいた亮が上に乗っていた。



狼男は突然のことにパニックを起こし、腕をめちゃくちゃに振り回し、上半身を大きく動かすが落ちる様子がない。


狼男が二階のフロアに近づいたのに気づいた亮は銀の弾丸一発では効かないことに気づき、殆ど思案することなく左手でガバメントを構え、目くらましとして通常弾を放ち、その後すぐに二階のフロアに上がり、上から狼男の肩目掛けて飛び降りたのだ。



暴れる狼男の上に乗った亮は脳天に銀の弾丸が装填されたP220を押し付け、二発放った。



すると狼男は暴れるのをやめ、崩れ落ちた。だが、片膝と片手を着き、荒くなった呼吸を戻そうとした。



が、すぐに顔面に向かって亮が蹴りを放つ。

そのまま仰向けに倒れた狼男に跨り、頭に向かってP220を構え、



「狼はおとなしく森に帰ってろ!!」



額に3発放ち、狼男はピクリとも動かなくなった。



動かなくなったのを確認した亮は狼男の上から降りて、本館二階への階段を登った。



「本能で動くってのは悲しいことなのかね……」



二階は静かだ、敵は全滅したのだろう、前進を再開しよう。


この建物はフラン曰くコの字型になっていて、丁度縦棒の中心辺りに主人の執務室があるそうだ。

そこに主人がいる。



両開きの扉に耳をぴたっと貼り付け、中の音を聞く。


……なにやら騒いでいる、騒ぎ声は聞こえるが、それ以外、特に騒いでいる内容が聞こえない。

ただ、緊急事態には変わりない様なので扉の右側の壁に張り付き、フラン達を左側に移し、右側の扉を後ろ回し蹴りで蹴り飛ばし、中に突入した。



ガバメントを構え、中に入ると、ベッドで寝ている青い髪の少女とその近くにいる咲夜、少し離れてメリー先輩と蓮子先輩がいた。



「メリー先輩!蓮子先輩!無事でしたか?!」



「私たちは大丈夫、でもレミリアさんが……」



「亮様、先ほど渡された血で多少は良くなりましたがまだ足りません、早めに血をお渡しくださいませ」



それと同時にフランがレミリアに向かって声をかける。



「お姉様!私よ!フランよ!目を覚まして!お願い!」



左腕を捲り上げ、包帯を取り外し、 咲夜とレミリアとフランの近くに移動する。



「腕を、直接口へ、今のレミリア様は注射針でも致命的な傷になってしまいます」



咲夜がレミリアの今の状態を鑑みて亮に頼む。


もう女性が嫌いとか関係ない、左腕をレミリアの口に近づける。


その瞬間部屋が真っ暗になった。


「なんだ?誰か灯りをつけてくれ!」



突如として暗闇に包まれたことによって部屋にいる全ての者が危機感に包まれる。


「ダメです、燭台に水がかかっているせいでこれは使い物になりません!」



カバンから懐中電灯を取り出し、あたりを照らす。



最後に見た記憶から先輩たちがいた方向を照らす。いることは確認できたが、まだ安心はできない、部屋の中に何かが潜んでいる可能性もある。ゆっくりと懐中電灯を回しながら照らしていく。

燭台の近くには 咲夜、後ろにはチルノと大妖精。

ベッドの横にはフランが倒れていた。

が、すぐに起き上がってくる。


「大丈夫かフラン?!」


「大丈夫、攻撃された訳じゃないの、明かりが消えたとき何かに 押しのけられた時に転んだだけ」



押しのけられたということは、ベッドになんらかの変化があると思い、ベッドの上を照らす。するとそこには。



レミリアが二人いた。



正確には“顔立ちはもちろん、服の襟のズレやシワ、少し跳ねている前髪の長さ、角度まで瓜二つの”二人がいた。



「お嬢様が……二人?!」



「落ち着け咲夜、恐らくどちらかが偽物だ、恐らく傷ついた体をどうやって知ったのか俺の血で治そうとしたのだろう」



「では、どちらが本物のレミリア様なのでしょうか」



どちらも”不自然で不気味に感じるほど “瓜二つだ。

腰のホルスターにかけてあるカバメントに手をかける。その瞬間、二人が同時に目を覚ました。



「あなたは……誰?」



「何でここにいるの?」



二人ともほぼ同時に質問してくる。

その質問に答えずに、引き金を……


「なんだ?誰か灯りをつけてくれ!」



突如として暗闇に包まれたことによって部屋にいる全ての者が危機感に包まれる。


「ダメです、燭台に水がかかっているせいでこれは使い物になりません!」



カバンから懐中電灯を取り出し、あたりを照らす。



最後に見た記憶から先輩たちがいた方向を照らす。いることは確認できたが、まだ安心はできない、部屋の中に何かが潜んでいる可能性もある。ゆっくりと懐中電灯を回しながら照らしていく。

燭台の近くには 咲夜、後ろにはチルノと大妖精。

ベッドの横にはフランが倒れていた。

が、すぐに起き上がってくる。


「大丈夫かフラン?!」


「大丈夫、攻撃された訳じゃないの、明かりが消えたとき何かに 押しのけられた時に転んだだけ」



押しのけられたということは、ベッドになんらかの変化があると思い、ベッドの上を照らす。するとそこには。



レミリアが二人いた。



正確には“顔立ちはもちろん、服の襟のズレやシワ、少し跳ねている前髪の長さ、角度まで瓜二つの”二人がいた。



「お嬢様が……二人?!」



「落ち着け咲夜、恐らくどちらかが偽物だ、恐らく傷ついた体をどうやって知ったのか俺の血で治そうとしたのだろう」



「では、どちらが本物のレミリア様なのでしょうか」



どちらも”不自然で不気味に感じるほど “瓜二つだ。

腰のホルスターにかけてあるカバメントに手をかける。その瞬間、二人が同時に目を覚ました。



「あなたは……誰?」



「何でここにいるの?」



二人ともほぼ同時に質問してくる。

その質問に答えずに、引き金を……


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