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東方秘封活動記  作者: 紅き蠍
序章 ハジマリ
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第一話 ハジマリ

えー現在私は東方戦争記の次作を作成中ですが、どうにも間に合いそうにありません

ですので、先にこちらを投稿して、完成次第こちらにも投稿することにしました。


ようやくこの時が来た。

ほぼ賭け見たいなものだが…

そもそもあまり期待できない結果だった、大丈夫だろうか…


九時半になった。次々と合格の番号が書かれた紙が貼り出される。


「1257…1257…」


順番に番号を見て行く。

1242、1243、1249、1257。


「あった…あった…あったぞぉぉぉぉ!」


見つけた瞬間、大声をあげ、両手をあげた。

その声を皮切りにいろんな場所で声が上がった。


こうして、俺の不思議な日常生活が始まるのだった。











東方秘封活動記





序章 ハジマリ


存在しない物は無い。存在しないと思う物は、我々が感知できる範囲にいないからだ。

~不詳~











「気をつけてね、向こうへ行ってもちゃんとご飯食べるのよ」


「わかってるよ母さん、それじゃあ行くよ」


「忘れ物はないわね」


「母さんそれ三十秒前にも言ったよ…」


母さんの心配そうな顔を見ながら、さっき聞いた発言を繰り返す。

俺はこれから京都の大学の近くに借りたアパートに引っ越すところだ。

服や据え置きゲーム機、エアーソフトガン(戦友)パソコン、家具も送ってあるから大丈夫だ、あとは貴重品と俺だけ。

母さんの隣で暇そうにしている妹2人に声をかける。


優璃ゆり、母さんに迷惑かけずに、親の言うことを聞くんだぞ、美佳みか、わがまま言って父さんをこまらせるなよ、わかったな」


「うん、わかった、気をつけてね」


「わかってるよ、速く行きなよ」


腕時計を見るともうすぐ電車がつく頃だった。


「こんな時間か、じゃあ、行って来ます!」


「いってらっしゃい!」


送る声を聞きながら、改札に入り、階段を登った時に躓きそうになった。


(…やっぱ、最後までしまらねぇ…)







俺の名前は下谷 亮。

友達から付けられた通り名は

【絶対勝利の戦術師】とか

【前線で戦う指揮官】とか

【最後までしまらない亮】とか言われている。


あと【不死身の亮】。


自他に認める軍事マニア、持っているエアーソフトガンの数は十八丁、知っている兵器はおよそ二万。当然のごとく、銃の扱いは慣れている。戦術もある程度かじっているから情報さえあれば確実に勝てる自信がある。

友達からは女子に対する免疫がなさすぎと言われているが。正直な話、自分でも内気だと思う。


俺はある京都の大学に挑んだ。

テストの結果は自己採点はボロボロで大丈夫かと思ったが受かった。


この学校に通う為に三年の一年間、ひたすら好きなことを我慢してきた。

ここまでして通いたい理由が俺には一つある。







俺は…なんの為に生きて行けばいい?







俺は…何をすればいい?





自分を探す為に、この学校にきたのだ。








それで、今京都に向かうリニアモーターカーに乗っている。

俺が住んでいた場所は神奈川の川崎というところだ。

ここが俺の故郷で、生まれてから18年間ここで過ごした。できれば離れたくなかったが、自分探しの為には仕方がなかった。



二人座席を一人で乗っている。むしろほぼ無人だ、今の列車には数人しかいない。



俺の隣の三人席には女性2人が向かいあって座っていた。

何やら楽しそうに話しているが、あまり気になる内容ではないし、そもそも盗み聞きなんて気が引ける。まず女性が苦手だ。



そこまで考えたところで、車両アナウンスが聞こえてきた。


《乗車中のお客様にお知らせいたします。間も無く、危険エリアに入ります、免疫をお持ちで無い方は、ガスマスクの装着をしてください、また、ガスマスクをお忘れの方は、各車両のデッキにある酸素マスクをご使用ください。》



すると、隣にいる2人の女性以外の乗客全員が軍隊が使うようなガスマスクを手慣れた様子で着けていく。



しばらく走り、窓から見られる景色は、緑が一切無く、家も山も川もない、茶色い土が敷き詰められた不毛の土地。



ここは、忌々しい事件が起こった場所、富士山跡地だ。








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