第99話・私の行き先
このエッセイはきりよく100話でおしまいです。
だから第1話に少しだけ書いた私の夢の話の続きを書きましょう。
バレエ映画の話です。
私が撮りたいバレエ映画は壮大なストーリーではありません。日常生活のごく普通の家のごく普通の少女が出てきます。普段通りのバレエレッスン場、学校、塾、家の中での会話。
ちょこっと妖精とか出てきます。ダイナミックな踊りをする精霊も。
鑑賞していただく方は、現実の世界ではなく映画の世界とわりきって(観念して)観てもらわないといけません。
んで、ある細工をして最後まで観てかつアームスの動きだけでバレエを座ったままで踊ってもらいます。それでないと映画終わらないの。映画館から出れないの。
(五十肩などで腕が上がらない人等のことももちろん熟考してどのような人でも楽しんでもらうようにしないといけないけど)そういう変わったバレエ映画、です。
私自身映画製作にかかわったことなく、そういう世界にも身を置いたことも経験も皆無。
だけど想像するのは自由だからね、楽しいですよ。
配役はどうしよう、とか。
憎まれ役の役者さん見つかるだろうか、だなんて心配したりして。
出演者さんは映画製作にお金はあんまりないので、衣装も普段通りのレッスン着を自分でもってきてもらう。交通費と昼食代ぐらいは最低限出しましょう。
バレエの振り付けもコリアグラファーに依頼すると高いから私が振り付ける、それなら振り付け料無料です。舞台の場面なんかないから、そこらへんも安くつくかな?
レッスン場のシーンは公民館とかあるので、そこなら無料で貸してくれるだろう。
安い撮影機材なら中古で10万ぐらいでできるそうだ。
それで30分ほどの映像にしてみようかな、とりあえず出演者は今のところ、チビにしています。今はまだ小さすぎるので早くて5年後ぐらいかな?
他の交渉とかはまだ…、というかちょっと彼にその話をしただけで「ウソだろ、本気? 」と一笑にふされてしまったので。
「お金どうするの?
生活費で精いっぱいで貯金ないだろ?
えっどーするんだ? 」
現実派の彼のお言葉はもっともだ。
小説も書いてるけど、プロじゃないし、確かに現実は厳しい。
でも最悪でも家庭用ビデオを購入して、超短いストーリーでチビにバレエの振り付けをしてそれで満足するだろう。
とにかく今後もバレエ小説も書くし、(その他のジャンルも結構書いてます)映像の方面でもチャレンジしたいです。
そう、夢観るのは自由です。
バレリーナにはなれなかった、いつでもすみっこにいて目だたぬ少女は年寄りになってもなおバレエが大好きなので、ずっとバレエにかかわっていたいです。




