第94話・我がチビとバレエ・後編
でもまあこんなふうでしたけど何とかバレエ開始。(先生の顔の話については先生には一生秘密だ。今現在私のバレエの先生はびじん、だけどおこるとこわいのって申しております)
ちなみによそでも体験レッスンや見学したけどどれも全滅だった。
どこもイヤだというの、連れていく時間帯と曜日を考えてやはり最初の教室にした。
チビはまだ初心者。
身体も堅い、だけどやわらかくなりそうだな、というのが現時点での感想。
お風呂上りに母娘で一緒に柔軟。
足を上げさせると軸足がまだしっかりしてなくてくにゃっと曲がる、バッセも鎌足バッセ。
だけど「のびしろ」があると感じるのだ。
どこがどうと正確に分析はできないが、足も手もこれからのびそう、バレエに必要な筋肉もこれからつきそう。
これは親の欲目ではなくて我がチビが成長期にあるからだ。ビジュアル的にバレエはまだまだだがその幼さが無限の可能性を感じさせる。(親の欲目じゃなくって他の小さい生徒さんも全員、ですよ)
レッスンにはつきそってすみっこで他の親と見学させていただいているが、まだほんと就学前で小さ~いのにバレエを真剣に踊っているコがいる。遊び半分で隣のことふざけあっているコもいるなか、まじめに踊っている。先生の注意をようく聞いてひざまっすぐ、おしりひきあげて、肩は力入れないで、ほんとよく聞いている。
見てたらやっぱり上達が早そう。
…チビよ、見習っておくれ。
左右の方向転換ごとに私がいるか確認なんかしないでいいから手もふらなくっていいから、とにかく先生の話をよく聞けっ!!
超初心者のチビ、みんなのまねをして一生懸命しているときと飽きてもういいやーの時の差が激しすぎ。
前のタンジュも、石を蹴ってるんじゃないのに、横着しないで、ちゃんとしてほしい。手もそんなに素早く、しゅばってしないでちゃんと顔もつけて…。
うーん、果たしてこんなんでもバレエをやれるのか??
大人クラス同様ここの先生はチビさんにもそんなにきついこと言わないが私ははらはらしている。
基礎だけはちゃんとつけさせてやりたいと思うのだ。
別にプロを目指せというのではなく、ちゃんと基礎の基礎、これさえ身につけておけばどんな舞踊にも役立つはず。そう思っている。そしてどこで踊っても最低限基礎の基礎さえあれば、なんとかサマになる…はずだとも。
そう、可能性は無限にある。
チビよ、だからがんばるんだよ。しっかりねー