第87話・どこでもバレエストレッチ
仕事をしているとやはり身体がなまってきます。
ああ…バレエばかりしていられるとどんなに幸せだろうか。でも才能も運もなかった人はこうしてちまちまコツコツと働くのです。そして稼いだお給料の一部をバレエにまわすのです。
ずっと同じ姿勢で仕事していると身体もなまる上に気分も煮詰まってしんどくなります。気分転換にY字バランスを職場で取るわけにはいかないし。
さあ、こういうときはトイレの個室です。
もちろん目的外の使用になるので長時間利用はいけません。ほかにも使いたい人がいらっしゃるし。
ドアの外の様子をうかがいつつ、誰かがトイレにきそうなら足音や気配でわかるのでその時はやめて急いで身づくろいして出ます。
普通のコースなら
1、トイレで用をたす。
2、水を流しながら片足だけシューズを脱いで足を上方に伸ばす。思い切りぐーんと。左右とも
3、トイレの便器に両手をかけて前かがみになり、足を後方に伸ばす。
個室は狭いのでドアに足をつけて上方にまっすぐに伸ばす。背筋力アップ。左右とも
4、トイレのドアにお腹を向け身体の上部、背中を後ろのトイレの便器にむかってゆっくり伸ばす。
これで身体が少しだけすっきりします。時間があれば個室内でY字バランスもとります。こういうストレッチはトイレの個室が狭いほど効果あり。
うっかりすると足元がよろけて壁に身体がぶつかり、痛い目にあうのでご注意ください。また手早くやろうとあせるとかえって身体がふらついて「ごん! 」と音をさせます。外部に聞こえると狭いトイレで何をやってるんだ? って不審がられるのでご注意ください。(この時は私はストッキングをはき替えていた、ご心配かけました、と言い訳しました。)
それと足を後ろに伸ばす時もあんまり前かがみになると胸の前ポケットに入れていたペン類や、メガネ、メモ用紙が全部トイレの水の中に落ちてしまうので(←経験者は語る)できたら便器のふたは閉めてやりましょう。
ちなみに長距離バスや飛行機のトイレでのバレエストレッチは怪我の元、おためしはすでに私がしています。やめた方がよいです。てか、やめましょう。
以上。
バレエ中毒者はストレッチしないと身体がなまります。あちこちで、こっそりとしている人は結構いるでしょう。
私もまたトイレで煙草を吸ったり化粧なおしとかしない人ですが、こうして身体をリセットするわけです。働くのはいいのですが、こうでもしないと身体が丸まってコケが生えてきそうになります。本当に。
ああ、バレエがないと生きていけない体質に…。




