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第84話・アダージョの憂鬱

 本日のセンターはきつうございました。

 アラベスクからアチチュードで270度弱、これを4拍で早くかつ綺麗にぐらつかずにまわりそれから足5番におろし、すぐタンジュ、次の瞬間その足を4番にしてプレパレーション、ピルエット、5番におりて今度は左から。

 まあなんとかやれるかな、と思ってたら先生が 「今日は特別に音楽は超ゆっくりにします、各部分ていねいに」

 ああ、それをされるといかに自分が速度にかまけて手を抜いて踊っているのかよくわかります。アームスも一応は年食ってるので一見できているようにみえているけど、できてない。

 アラベスクからターンにかけてごまかしているのが鏡越しでよくわかって青くなる。


「まわるときにヘンなくせやっぱりついたまま。治ってませんね」(←10年前にも言われた)

「はい、」

「鏡、見ましたね? 自分の踊り」(←先月も言われた)

「はい、」

「あと一息のところ惜しいのでもっと丁寧にしましょう」

「はい、わかりました」(←先週も言われた)


 先生はこれでにっこりなさるのだ。

 しかし、かなりの確率で先生はもっともっと私にいいたいことがたくさんあるに違いない。

 別の大人の人にも軸足の曲がり、鎌足バッセなども注意されるが優しいものの言い方、言ってそれで終わり。

 これ以上は先生は私たち大人なのできついことは言わない。子供相手で目をかけている子ならばもっと注意される、できるまでやり直しさせられる。大人はそこまで要求されない。

 大人にはほんと、どこでもやさしいです。チャコットでオープンクラスをもっておられる先生も、そこでは大人生徒のほとんどが初心者なのですごくおやさしいけど、いざ自分のお教室では人が違ったようにぴしぴしやるとか、…そう聞きます。

 かように生徒によっては態度変わるのも生徒の本気度によるのだろう。


 しかしバレエは空手でいう寸止め? ポーズポーズをていねいに止めつつスローモーションで踊ると本当に難しい。確かにプロの踊りをストップモーションかけて見ると、どうでもいいようなつなぎのポーズでもきちんと足1番から5番に入れている。やっぱりプロはすごいです。

 

(私のへろへろな踊りは置いといて、私はそれでもアダージョ好きですね。いかにもバレエしてますって感じで。)





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