第82話・軸≒バランス
軸をとる、バランスをとる。
バレエレッスンを長くやればやるほど、その重要さがわかってくる。
バレエに一番重要なのが「柔軟」そして「バランス」をとることでしょう。これができないとポワントで踊る以前に綺麗に立つことができません。
そして上手にバランスをとるにはまず軸をとることが最重要なのです。
今回はその話です。
またこれは私の場合は、という話です。このようにしてようやくレッスンについていってます、という話です。
ルルベで立つとき、ぐらついてもいけません。
さて、意識はどこに持っていくか。実は人によっても違うし、先生の指導法も微妙に違う。
私は意識はおへそにしています。ぐっと意識をこめて(力を入れるのではなく)すくっとまっすぐに立つようにしています。
力は絶対にどこにも入れてはダメ、意識はおへそ、膝を中に入れることも気にする。まっすぐ、まっすぐ。とにかくまっすぐ。
それでやってます。おもしろいことに私は右足では軸が取りやすく、まあ立てる。だが左足ではだめですね。効き足というのがあってたぶんこれがそうなんだな、と思います。
あとは視線を動かさないこと。要は目を座らせるのです。プロの公演を見ていると本当に視線が微動すらしてない。フェッテの時すら目がすわっている。それで笑顔を出してふらつかずに踊れるのだから大したものです。
だけど毎晩柔軟ストレッチのあとにルルベでバランスをとるようにすると少しずつですがコツがわかってきます。ポワントでもその感覚が再現できる時もあり、そのときは調子よく踊れます。
バレエは結局は柔軟とバランスのとりかたですべては決まるものではないでしょうか。しかし容姿やスタイルの生まれながらの美しさも有利に働きますので厳しい世界です。個人の努力ではどうにもならないことも多い。
まあ年だけはくいましたが、その世界を垣間見れただけでもよしとしています。ほんとに厳しい世界なんですよ。バレエって…。
私の場合単なるアマチュアファンであるからこそ、細く長く続けていられるのかもしれません。




