第80話・来日公演での日本人ソリスト
超有名バレエ団の来日ガラ公演で、日本人がぽっと良い演目を踊られる時がある時。その時ひやーとした白けた雰囲気を感じることがあります。
団名や演目をいうと超詳しいマニアって超詳しすぎて怖い人が多い。これってあの人のことですね、と見破られるので詳細には書けないですが、まあそういうことがある。
日本人こんなところにも出てるんだ、がんばれ! とかではなく、日本人バレエ団や日本人が踊る演目は日本にいてはイヤと言うほど見れるので、わざわざ高いお金を払って観に来ているのに、どうしてまた日本人の踊りを観なくてはいけないのか、とか思う人がいる。
酷な言い方をすれば、その気持ちはわからなくない。
体型ではほとんど遜色ないし、踊りのうまさはみんなわかってはいるが、どうも情緒的にあとをひくというか、そんな違和感をうまくいえないけど覚えることがある。
ある意味彼女にとっては日本に帰国して親や友人の前で著名なバレエ団ソリストの一員として踊るというのは凱旋公演でもある。またバレエ雑誌の取材も受けているし、狭い世界では実力は認められている。 だが一般的なバレエ団の名前だけ有名で、その名前にひかれてやってきたバレエ好きには「無名」という場合はシビアです。
某有名バレエ団に日本人が! 昔はともかく最近そういう女性ソリストも多いので目新しい存在でもないのだ。むしろ誰も驚かないだろう。
おもしろいことに男性の場合は絶対数が少ないせいもあって日本人が踊っていてもああ、とかがんばったねとかは思うが女性の場合は厳しい。地方によっては誰、この人? みたいな目でみられることもあるだろう。
これがマニアの視線かあ、厳しい世界だなあ…としみじみ思うことがあって書いてみました。




