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第71話・メソッド違い

 先生が違うと同じような振り付けでも違うことを言われることがある。

 方向とか目線とか何拍おいて動くとか…細かいことですが。


 私はあちこち行ってるのでそれがよくわかりまたおもしろく思います。(大人バレエ&オープンクラス全盛期に生まれて来てよかった)


 ある時はじめてのところへいったら、最初のバーのプリエのところで、手の使い方自体を注意されまして大変に驚いたことがあります。後年そこの発表会へ行ってみましたらなるほど、きれいにみえると思いました。それ以来そこの手をするようにしています。でも気分がかわれば昔ながらの手に。

 手、といってもほんの少しの違いですけど。

 でもまあいろいろと知っていると楽しいですよ。

 また単純なふりなのに、全然したことがなくあせって失敗したこともあります。小さいころにある教室のところにいたのですがそこである部分かたまってしまっているところがあり、それはそれで悪いことではないが(再開でいったところもそこの流派? 出身の先生でしたし)全く別のある出身の先生からご覧になったら「悪いクセ」 と見られるのかもしれません。

 悪い、という表現がふさわしくないかもしれません。言いかえれば、その先生から見て私のお教室に今後も来るのでしたら「ここはこうなのでこうしてください」、ということでしょう。

 そういうことで目くじらたてる人、私は今までこうしてきたからいまさら変えられない、とかおっしゃる方はオープンクラスには向かないと思います。


 また私の出身と同じ人は、同じところのしかも本部に行ってたひとに伺っていたら「ピルエット1つでも小さいころに聞いたやりかた、教え方が変わってきている。おなじことをやっていても細かいところ、気をつけましょう、というところ、意識を向けるところが変化してきて驚く」 とおっしゃり実際そこの部分を見てみたら「ははあ、なるほど」 ということでした。踊りやすくはなっていますね、確かに。


 今回抽象的な事柄でわかりにくくて申し訳ないですが、それでベストとは限らない。ですがそこの教室ではこうなっている、という話です。


 私の人生もまた宇宙から見ればほんの一瞬で短いでしょうがバレエの世界では少しずつでもよりよい方向に変わってきているのですね。

 ここの流派がどう、ということではなく、たとえば同じくるみ割り人形でもコリオグラファーが違えばまた全然違う解釈になるし、という路線で考えていただけたらわかりやすいかと存じます。







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