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第57話・体型不利

 バレエをしている人は体型がとてもよい。すらりとしてかつ健康的で顔も首もすっとのびていて姿勢もいい。

 皆さん基本的にとてもいいスタイルをしているのに、私お尻がでているから…などという。どういう人でもコンプレックスってあるんだなあ、とも思います。


 かくいう私も体型コンプレックスがたくさんあります。特に産後身体の皮という皮がたるんでいます。私のいいところなんてありません。

 しかしながらバレエをしていたら、時間とお金のやりくりには苦心するものの、週1回だけでも続けていられるということ自体恵まれているとも思います。先生とまわりの人特に上手な人には刺激が与えられます、みんなに感謝です。


 体型の不利、ある程度はレオタードでも上着でもパンツでもカバーはできます。

 でも一番いいのはヘンにもこもこさせずに自分の身体一本、ラインを見せて踊ることです。その方が先生にもよく見てもらえます。理想は薄いレオタード1枚ですっきり。背中も脇肉もなくてすっきり。ラインもほっそり。胸もでてなくてスラリ。前からも後ろからも横からもどこから見ても見られても大丈夫、…な体型になりたいものです。

 薄いレオタード1枚で踊れるならばポーズの良しあしが先生にすぐわかって指摘されるのが一番いいでしょう。厳しいバレエ教室は指定レオタードがあって当たり前、その理由は明白です。そういうところでは本当に何から何まで厳しいというし。

 スパルタ式のところを選ぶか、楽しくわあわあ遊びながらバレエらしき踊りを習うか、小さい子供を持つ親としては悩むところではないでしょうか。


 でも思い返して見れば若い20代前半のころですら私は体型コンプレックスのカタマリでした。

「バレエしてるの~、やっぱり細いねー、いいねえー」 の先輩たちの賛辞ですら、素直に受け取れずに(受け取ればよかった、今はそんなこと誰も言ってくれない)まだ太い…まだデブだ、と思っていました。

 当時はウエストベルトでも一番細い穴ですらゆるゆるだったですが。

 洋服だって7号サイズを誇っていたのに、当時はまだ太いと思っていたのです。当時からメディアを席巻していた「やせろマジック」 にかかっていたのだ。

 バレエを長年している人の中には足が太い人がいます。私のその一人です。筋肉自体の使い方が悪いのではないかと思っています。

 



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