第53話・生理中のレッスン
食事中の人は読むのをご遠慮ください。すみません。
女性の読者にしかわからない生理の時のレッスンについて。
男性は読むなとまではいいませんが、読んでもその感覚がわからないかもしれません。念のため。
生理中のバレエレッスンでも特に変わりはありません。生理痛がひどかったときは鎮痛剤を飲んでからレッスンに臨みました。
でも赤ちゃんを産んでからは生理痛が皆無になりました。体質変わりました。(もちろん個人差はある) そのかわり経血が多くなりました。生理2日目は特に多いので一番長い34センチサイズの夜用ナプキンを愛用しています。股のところがもこっとならないよう生理中のレッスン時はぶかぶかのバレエパンツや巻きスカート、だぼっとしたサウナパンツをはいてごまかしています。
経血の多さは筋腫があるから。手術の必要もない大きさなのですが更年期になると注意、と言われています。
だから生理時は貧血にならないよう、お肉類などたくさん食べるようにしています。太りますが生理がおわると体重ダウンします。毎月その繰り返しです。
バレエレッスンは生理の時はこれはしてはいけない、などはない。
生理痛も頭痛も関係ない。
毎日レッスンする人は粛々と淡々とするわけです。股の間にナプキンはさもうが、膣内にタンポン入っていようが……毎月あるので関係ないですね。
このあたり、男性にはその感覚がわからないかもしれない。が、レッスン中は無我夢中なのでホント私生理中です、という意識はない。
(初潮があったときはさすがに心配だった。11歳前後の頃だ。私の母はバレエをしない人なのでレッスンを休んでもいいわよ? と言ったのを覚えている。血がレオタードからもれないか、ナプキンがずれないか……心配がつきなかった。初潮があってもまだ子供だったが大丈夫だった。今は子供同士でもこういう話をアケスケに話せることだろうと思いますが…)
女性としての生殖機能の一貫だから、生理があって当たり前だしナプキンの処理が面倒でも「仕方ない」 です。
産後おばちゃんバレエとして、生理痛がほとんどなくなったのは新しい発見でうれしかった。ただ2日目の多い時においが心配! な時がある。だから防臭機能付きの生理用ショーツに防臭つきオリモノ用ナプキンを重ねて使ったりします。防臭は無臭でAgイオン(銀イオン)入りがいいと思う。ヘンに薔薇の香りつきだと血の匂いがまざりあってナプキン交換の時に、何ともいいようのない好みでもない匂いに変化してしまうので私は苦手。
時折発表会レッスンで膝座りポーズの時に、すぐ後ろにたっている人から「あ、今この人生理だな」 とわかるときがある。でもそれを指摘したり、わかるポーズとかは絶対にしないのは常識です。
夏場で長時間の出待ちでお互いアセ臭くなるのは当たり前だし、たくさんいる生徒の何割かが生理2日目で実は血まみれというのも当たり前。かみをくくったりまとめたり、レオタードは洗濯済みで、タオルは清潔なもの。生理はその延長上にある。
このあたり生理のない男性には理解しがたいものがあるはず。
男性と女性。やっぱり溝があると思います。




