第44話・全裸バレエで白鳥の湖!
私はバレエが入っているからと言ってAVを推奨するつもりはありません。あくまでもバレエ愛好家としての感想です。この時点で気分を害される人はすみませんが読まないでください。
AVバレエの世界を書きましょう。見たのは1作品だけですが。
購入したのはたまたまです。古本屋で見つけました。おお、こんなところにバレエが! 激安だったので思わず購入。パッケージが裸ばっかりだときっと気がひけて買わないだろうけど着衣で踊っているシーンが多かったからです。題名は白鳥の湖。パッケージには不朽の名作という小さな丸いシールが貼ってあります。
私はクララやダンスマガジン、クロワゼが絶対に特集しないものを書く。
AVは、アダルトビデオのこと、男性の世界です。男性が見たいと思うものを何でもありで見せるのが商売です。このAVバレエもしかり。ダンスの世界のレオタードには一部の男性が萌える要素が何かあるのでしょう。
ただ私的にはこれはあたりでした。というのは、見てていろいろと考えることが多かったからです。これを定価で買った男性(多分)は裸で踊るバレリーナを見たかったんでしょう。もっとエロエロなのを期待して購入したとすればこれはハズレです。逆に私にとってはアタリでした。理由は以下の通りです。
1、主役2人がプロはだしなので、思っていたよりも下品下劣でなくてよかったんです。音楽などは上手にカットしてあって1幕のパ・ド・トロワとかはない。けど上手につないでいます。特に前半、ちゃんと真面目に踊っていたというのはやはり好感度大です。
リフトの最中にどうせ王子がオディールのあそこに手をつっこんだり、ピルエット支えている途中に腰をささえずに胸を揉みつつまわすんだろうと思いこんでいた私の方が鬼畜だったかも。(やっぱり危ないからね、そういうのは皆無。これも好感だった)
2、プロ公演や発表会のDVDや過去のビデオでは絶対に見れないアングルで踊りが見れます。というのは斜め上から撮っている。なぜ、こんな角度で? 最初は不思議でしたが見ていくうちにわかります。バレリーナの胸が大きく見えるからです。胸の谷間がみえて揺れる。これを視聴者の男性にみせたいんだな、とわかります。
3、裸でのパ・ド・ドゥですが男性がどうやって女性を支えるのかがよくわかります。女性が裸である分、チュチュに隠れて、ということがないので、ああ、こうやっているんだなと。それがどうした、という方にはわかってもらおうとは思いませんが。2人ともパ・ド・ドゥに慣れている。オディールの身体がひきあがっている。やはり上級者だった、AVだからって馬鹿にはできないと思いました。
4、男性の視点でこうやっているのを見たいんだなとわかる。私は女なので4羽の白鳥の踊りは「踊り」を見ます。だけどこれはAVなのでオシリのドアップがあります。ぷるぷると揺れるオシリ……4羽の生オシリ。4つも並んで揺れる生オシリ。男性向けになると構成がこうなるのかと半分感心してしまいました。
だが、後半はからみ? というのがあってその前触れに普通ではありえない振り付けの連続です。そしてからみは女性としては正視に耐えられず早送りしました。こういうシーンは斜め上から撮るし女性の肌をきれいに見せるためライトも照りつけます。いきおい、床の汚れ(舞台は汚れます)トウシューズのウラの汚れとか目につきます。やっぱりレッスンや振り付けを重ねてがんばったのだろう。しかし丸裸でしばられておしりとかたたかれたり、そんなの意味ないじゃんか、と私は思う。
オディールが凌辱されるシーンも早送りでしたがこういうのはちょっと。男性向けなのでこういうふうになるのだろうと思います。やはりHはいつくしみ、いつくしまれる、というのがいいので、ひいたアングルでみんなが見ている前あえぐというのは男性向けですね。…子供には見せられないです。
裸シーンで嘆くオディールをなぐさめる4羽。裸でなぐさめあうシーンは私的によかったかな。バレエじゃないけど。巻末の出演者インタービューでバレエ留学費用をかせぐためにAVに出たと言っていたが、お金のない親にねだって借金させてまで無理やり留学するような某オバカちゃんよりよっぽどしっかりしている。
要は割り切りかたなんですが。
出演者の女性たちみんな踊っているうちに仲良くなったらしく、バッグステージシーンもおもしろかった。私服着ていれば本当普通の女の子たちですね。
以上感想でした。