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第43話・祝! ローザンヌ・コンクールで日本人受賞!

この文面は菅井円加さんが2012年2月に受賞されたときに書いたものです。そのあとも日本人勢の受賞が続き誇らしく思っています。

 世界最高峰のローザンヌ・バレエコンクールに日本人が受賞しました。

 菅井さんおめでとうございます! 熊川さんや吉田都さん等世界で知られたバレリーナが出るこの最高のコンクールで最高の賞をとるっていうのはすごいことです。

 最終決戦には日本人が数人望んだとか。まったく、この国でバレリーナを目指す子は必ず海外で研讃を積んでいきます。もうね、海外修業しないと恥ずかしいくらい。日本だけでは狭い、ダメとか。とりあえず今の風潮に彼女はもちろん挑戦しメダルを手中にしたわけです。

 17歳、バレエ漬けの毎日だとか。夢がかなってよかったですね。この夢今年は世界でただ一人、かなえられたわけです。決戦に出た子も何人もいるけど、注目されるのはたった1人だけ! なんという厳しい世界…だけどそれがバレエです。どんなにコールドを上手にきめようが、注目されるのは常にプリマ1人!

 彼女はそういうステータスのある地位にのぼりつめる切符を手にしたわけです。もちろんそのままではうまくはいかない、これから彼女は自身の身体を厳しくコントロールしつつバレエをしていかねばならない。あの子がメダルをとったんだーとどこのバレエ団へ、バレエ教室へいっても注目されるでしょう。トップは孤独だし一人ぼっちです。吉田さんにあこがれているそうで、彼女に相談にのってもらいつつ(まだ若いからね、つぶされないように) レッスンを続けていってほしい。です。


 決戦での踊りを観ました。ライモンダとコンポ。古典はよかった。基本に忠実、お手本通り。コンテの方はうーん、私自身があまり好きでないから感想はいえないけど、だけどスピード感をアピールしたかったならば、成功したといえると思う。スピードボールがつぶされた、つぶれる。だけど弾んでいく、そんな感じ。

 バレエを知らない人はあの踊りをくれよんしんちゃんのつぶれポーズそのまんまだ、と見えたらしい。そういう書き込みをされていて思わず爆笑しましたが、確かに、そのまんまのポーズだ。だけどあれは体力が相当ないとキツイポーズの連続です。審査員が思わずおおっといったそうで、そうだろうなあ、と思います。

 彼女に取材班が注目してバレエ教室までテレビにアップ。バレエファンにとっては昨日の夕方のニュースは、どのチャンネルをまわしても彼女の話題でうれしい限り。でもごくごく普通のお教室。大きなバレエ教室でもなさそうな、町中に1つや2つあるバレエ教室、そんなところから未来のプリマが出現する。本当にいいですね。

 彼女は毎日4,5時間バレエレッスンをしている。当然だろう。そこまでしないとプロにはなれない。人を感動させたりはできない。

 落選した人たち、今後も挑戦しようとしている人たちも私は応援しています。







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