第42話・イケイケドンドン! チャコットまつり
いきなりですが私はバーゲンセール、アウトレットが好きです。定価でゆったりした気分で購入! もいいけれど、もう独身貴族でもないし、子供が出来てなおいろいろなお金がかかるし、定価では購入はもうできない。いつも買う食品や衣料品でさえこれなのに、ましてやバレエ用品はぜいたく品の範疇にはいる。
日本初バレエ用品の一大ブランドに皆さんご存知のチャコットがある。大きなところなので時々セールをしてくださる。全国にあるので全国規模で時期をずらしてあちこちで開催される。このセールをチャコットさんは「まつり」 と昔風に言いまわされる。チャコットまつり、ですね。
チャコットまつり、去年もいろいろ招待状をくれました。チャコットまつりは夏にあったり、冬年のくれにあったり。地方によっていろいろです。
ポイントカード会員用のセールもまた別にあるし。
セールでお買い物をしたあと、そのレシートをお店に持っていくと抽選もしくは全プレで何かもらえたりするし企画はいろいろ。
時にバーゲンでもサイズがあえばすごいお買い得があって、年によってはあたりはずれはある。私はナターシャのタイツを五百円で購入したことがあります。キズありと明記されており確かにひっかいたような糸のよれは一部ありましたが、私の足なんか誰も子細に見りゃしないし、そんなの全然平気。
そこそこのものもやはり安い目。あとはオーダー流れの品物。そういうのは激安。サイズが合えば本当にお得!
それとポワントも。通常よりはやや安いという感じだが履くポワントが決まっていて私はこれ! というのがあれば買いだめによい。
ただし問題がある。通常の足のサイズの人にはやはり商品が少ない。大きな足サイズや小さい人には需要があんまりないのか商品が多めでしかも激安だったりする。私の足は量販品サイズなのであまりそういうのはない。世の中うまくはいかない。
セール命の女性は絶対いいものは買い逃すものか! という気迫あるオーラに包まれて会場に突入する。絶対私が買う、という気合の入った人は朝早くから会場に並ぶ。
会場入り口で渡される透明のビニール袋は多分万引き除けなのだろうけど、この人は何を買おうとしているのかわかる。じろじろみるわけじゃないが、会計の時に皆がずらっとレジに並んでると特に見るモノってないし何となく見てしまう。あの大きめの袋にいっぱいお買い上げされる人もいるし、バレエの先生と助手らしき方が子供用の小さなチュチュをたくさん袋いっぱいに入れて並んでおられるのを見たこともある。
八万円買っちゃったーというセリフも聞いた。すごいですね……八万円分のバレエ用品貴女おひとりでお使いに? 世の中いろいろな人がいらっしゃいますね。チャコットまつり、今年はいけるかな?




