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第41話・マラーホフのしましま・しまもよう

(今回の題名はしましまとらのしまじろうをもじってみました。)


 先日某オープンクラスに行きました。寒い時期のせいか結構多くの人がマラーホフブランドのスパッツもしくはレッグウォーマーもしくはパンツをはいておられました。

 恐るべしマラーホフのしましま縞模様!

 レオタードは縞模様とは限らないので知らずに着ている人がいるかもしれない。

 

 最初マラーホフブランドを見たときにバレエのレッスン着に縞模様のデザインなんてなんて斬新な! と思いました。正直似合う人は少ないだろう、売れないのではないかと思っていました。ここまで人気が出て広がるとは思わなかった。発売当時あのしま模様は非常に奇抜で目立っていたが今はそれ以上に派手なものを自分で工夫して着て踊っている人も多い。

 

 さてマラーホフさんの踊りの話です。もう何年も実際には観てない。なので1観客、1ファンとしての昔の思い出話です。

 バレエ公演に行く。特にガラ公演。終わるとちょっとしたお楽しみがあります。実際に劇場に足を運んだ人だけが見れるお楽しみ。マラーホフのはおもしろかった。

 ちゃめっけたっぷりで、おどけたりの生マラーホフが見れて幸せだった。ノーブルな王子様役もいいけれど、彼はコメディ役者にもなれますね。

 ある時、最後の最後でああ、もう終わりかと思っていたら、音もなく主要男性ダンサー全員がでてきて、プレパレーション。えっ何がはじまるの? と観客が静まり返る。

 いきなり音楽、同時にフェッテ全開で1曲踊りきるお楽しみがあったときはもう観客全員沸いた。全員夢中で拍手した。あれは楽しかった。この団体フェッテ、もちろんマラーホフが前だったが出てきた全員つまり男性ソリストのフェッテが見事にそろっていた。誰も軸はぶれないし、アテールにおりる瞬間も同じ。すごい!

 しかもマラーホフは自分が人気があるのは知っているが決してひけらかさない。しかも思いやりもある。ある公演でマラーホフがさようなら、と手を振った時に前列にいた女性が抜け駆け? してパンフレットとサインペンを彼にさしだした。舞台であいさつして帰ろうと幕に向かってるのに。

 するとマラーホフはくるっと振り返ってジャンプしながら突進してさっとサイン走り書き、王子様的なノーブルな片足たてての半分バレエ座り半分バレエ立ちの姿勢で。そしてスマートな動作でひっこんだ。

 わあっ、いいな、私もそうすりゃよかったーマラーホフさん、も1っ回でてきてー。まわりは嫉妬と羨望の嵐。もっかいお顔みせてーの手拍子に、さよならしたはずのマラーホフがひょいと顔をだしてくれた。

 最前列はさきほどのサインしてもらった人のまねをしてパンフとペンを差し出す人がずらっと並んでいる。(みんなサインペンとかよく持っているね、色紙も。でもあとできいたら出待ちといって楽屋でスターが出てくるのを待機してサインしてもらう人たちだったらしい。)

 でも舞台上でこんなにたくさんの人たちにサインしてくれるわけない。どうするのか、と見ているとマラーホフさんはにっこりとほほ笑んで、サインはごめんねーと言う感じで前列をささっとバレエ小走り(?ってわかる? )で歩いて手を振ったの。みなさんそれで納得して、と大喜び。

 スターの貫録というか余裕というか、そういうオーラも感じてすごいなーっと思った 今回題名のこともあってマラーホフさんのことを書きましたが、彼が出てくる公演って観客へのサービスというかそういうのが一番ツボでした。とても楽しい舞台でした。今彼はベルギーですでに40代を過ぎ後進を育てる芸術監督のような位置についている。ベルギー、私の行ってみたい国の1つですね。


 




少し昔になりますが、マラーホフカラーというか太い縞模様デザインのニットやレッグウォーマーがはやっていた時期がありました。わからない人もいらっしゃるかと思いますので補足させていただきました。

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