第39話・先生の注意
レッスン時は注意されて当たり前です。それを聞きにいくのだから。
だから他の人の分まで聞くわけです。じっと黙って。姿勢のお直しも自分にはさわられなくとも、他人のを見れますので、それをお手本にするわけです。
細く、長く…上達の道は険しいです。
以下は私が聞いた言葉一覧。
ちょっと書いただけでこんなにたくさん。きっと読んでくださっている皆さんもああ、それね…とおわかりになるでしょう。
下部に凹んだ言葉一覧も作成しました。
どうしてこんなことをわざわざ書くのか…それはですね、私が先生の注意を聞くことはできてもいつまでたっても上手にならないからです。
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◎ボディ
背中まっすぐね。首長く。引き上げてください。
引き上げっ!! 背中もお腹も引き上げっ。(そしてぎゅーーーーーっと先生の手で引き上げられる)
軸もまっすぐ! それで、まっすぐのつもり? 立ててないですよ。これでは回れないですよ。
それだめ!
それもだめ!
顔! 方向どっちを向くかわかりますか? そう、お客さんのいる方向(レッスン時は鏡になる)を意識してください。
下、見ないで踊りましょう。視線は真下ではおかしいですよ。目、きょろきょろさせないでください。
あのー今Uピンとびましたけど、危ないですからシェネでも大丈夫なようにしっかり髪をまとめるように。(どういうわけか思い切りUピン飛ばしたことがある)
膝もまっすぐしてください。
膝をもっと中にいれてください。
膝がでています。
おしりも。でています。
おしり、前屈の時もつきださないでください。
プリエのときでもおしりをさげないでください。プリエでも身体は引き揚げるんです。引き上げっ引き上げっ!!!
おしりをもっと小さく締めてください。もっとぎゅっとしてください。
◎振り付け
えっとどっち向いて踊っているつもりですか?
それ、右足をだしてください。もっと足より手の方から早くポーズをとってください。手がとってつけたようで変ですよ。足をそろえて。視線もあっち。そっちじゃない! あっちっ!!!
手が乱暴。もっと優しく前に出す。とってつけたような手は見た目ヘンです。
そのタンジュもおまけじゃない! きれいにしてください。
足5番に入れて。もっときっちり入れる! 5番、5番っ!! 膝曲げるなってば!
プレパレーションもおざなりにしないでください。1番とおして!
もっと丁寧にしてください。
アラベスクもっと高く上がるはずですよ! もっと!高く。でも軸足は曲げないでってば。アラベスクでも前にかがみすぎないでください。
前の手が高すぎる。もしくは低すぎる。指先まで神経を行き届かしてください。
音をよく聞いて。よおく聞いて動いてください。
もっとかかとを高く。もっと。足の指全部つけてる? あ、膝曲げないで。まっすぐね。
バッチュもちゃんといれて。しんどそうに飛ばないでください。
身体が重そうになっている。重力にもっと逆らってください。低く飛んでもいいから、もっと軽々と飛んでください。
飛ぶときもっと前へ進めないですか?
さっきから前にすすまない…3回飛んでもまだ真ん中うろうろするのはどういうことですか?
扇の開閉はみんなとあわせて、どういうわけか閉じるときだけあなただけヘン。きっちりと背中でばちっと閉じる! (何回やってもNGでどうしたらよかったのか…数ヵ月後そのまま本番へ突入! 努力の甲斐あってかろうじてヘンではなかったが、あの時は困った…)
もっとすくっと立って! よろけながら立ちあがらない、下見ないっ! 絶対下見ないでっ!
そんなに怖い顔して踊らないでください。それみんな全員です。どうしてみんな顔をこわばらせて踊るんですか? もっと笑顔で、踊るの楽しいですよっていう笑顔を出して。余裕で、余裕出して。
以上さらっと書いたが本当に数知れずの注意のお言葉をいただいている。私のバレエ歴でもうタイトルをとった子供もいるっているのに。
◎へこんだ言葉
何回同じことを言わせるですか?
ちゃんと私の話聞いてる?
そこのフレーズまた忘れてますね?
…あと何回同じこといえばいいですか?
足もっと甲出せないですかね…これで限界?
それはあなたの勝手な都合でしょ。
ざっと思いついた言葉、でこんなにある。わかっていても、身体がいうこと聞いてくれない場合が多いです。次のパ、注意しなくちゃ、と思ってもまた同じ間違いをする。
注意されるだけ見込みがあると思いたいですが見放されていて何もお直しもされないっていうのもまた凹みます。小さいころからそうなので、どうして私はそこまでバレエをするのかとまで思う。
あ、今、見放されるというか無視状態の教室に体験レッスンにいったときの話を思い出しました。
子供と合同のクラス。特に年若い見込みありの生徒がいましたね。大人からのクラスは全員透明人間になったのかとおもうくらい無視する先生でした。そこは当然1回限りの受講でした。
(ちなみにそこは、大人からのクラスの受け入れがはじめてで先生も若くどう接していいかわからないようでした。小中学生12人、大人3人のクラスでした。あいさつはしたが終始無視の状態。いつもこんなのですかねーと私が聞くと暗い顔でうなづく大人生徒。時間帯からして私はここしかいけませんので、と。無料体験で即やめたのはそこがはじめてでした。)
上記の話は論外ですが、注意をいただくのはありがたいです。同じ注意をいただいてばかりでなさけないですが。