第37話・オープンクラスいろいろ
昔話です。
私はわりと1人でも平気なので1人旅もよくしました。バレエのオープンクラスもどこでも(へたながら) 行きました。鞄にシューズとレオタードだけ入れて旅行に行くのです。(ポワント入れるとかさばるのでもってはいきません。バレエシューズだけ)1人旅でも事前にホテルだけは確保するので、その周辺のバレエ教室は要チェック!
オープンクラスはやってないところでも、旅行者(もしくは出張者)ですが、1回限りの受講はできませんか? と電話で問い合わせして受講させていただけたこともあり、逆に1回だけでは何も教えられませんので、と丁寧にお断りされたこともあります。
で、一番気軽にオープンいけるのはやはり大都市です。チャコットは会員カードを持っているし東京大阪他どこでも行きました。
辺境の土地はタウンページをさがしてもバレエ教室の項目すらない、のでさっさとあきらめる。そういう場合は別に何かうれしいことがある、というのが私の旅のジンクスです。1人旅なのに、一晩だけなのに、激安のお宿なのに18畳の部屋をどうぞって気前よく貸していただけたり。うれしいびっくり事が多いです。(でも1回だけですがお化けにあったこともあります、一晩寝た振りしてしのぎましたが、とても怖かったです)
ここのバレエ教室ってこれがふつーなのか! と驚くこともありました。
1、レッスンの実際に踊った時間よりもどう見ても先生のバレエとはまったく関係ない世間話に終始した。身体は冷えて困ったが他の生徒さんたちは慣れているらしく全く平気だった。
2、下が飲食店で何か苦情がくるらしくて、レッスン中はできるだけひっそりと踊る。音楽のボリュームもできるだけしぼる。だから聞こえにくい。カウントあわせにくい。当然センターでもジャンプがなかった。アダージョだけで終わった。いつもそうらしい。小さい生徒さんもいたがあれは絶対にかわいそうでした。移転したらいいのに…と思いました。
3、レッスンの後ジュースやのどにつまるお菓子をくれるところがあった! ささ、早く食べて、と笑顔の先生。他の生徒の様子を見たらどうもその場でいただかないといけない雰囲気。
私はレッスン後お腹はすかない性質です。だけど断れず(小心者!) ありがとうございます、といただいた。時折いただきものがあると生徒たちに気前よくくださるやさしい先生。年配の先生でした。バレエの先生なのに太っておられるのはそのせいなのでは…と思いました。
上記に共通しているのは生徒数が少ない。だからこそアットホームだが、全然、上達しない気がした。(すみません)
逆におお! ここはいいところだけど、ついていけない、ところもありました。
先生、生徒みんなわが道を行くタイプに見える。レベルも高い。体験に参加させていただいたが、初心者や小心者にはよそよそしく見えて入りずらい。おずおずと話しかけたら案外フレンドリーでやさしかったけど。ここのやり方でよろしければ、どーぞ。引きとめも追い出しもしませんから、来たけりゃ、勝手にどーぞって感じです。
コンクールにも力を入れているところだから、私のような人にはそこのお教室の生え抜きから見れば、他流の人に見えるかもしれない。(手の使い方等、注意されました。)
教室や先生との相性って絶対に大事だと思う。私的にはいちいち身体にさわってお直ししてくれ、かつ良いところも悪いところも率直に指導していただける先生が大好きです。100%自分にあったお教室なんかない。自分の目指すところさえしっかりしていれば、どの先生にあたろうが、どのレッスンにも何か自分のバレエに役立てるものを見つけて吸収できるはず、だと思っています。