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第34話・レッスン時の立ち位置

 バレエレッスンでおもしろいのはオープンレッスンのランクです。初心者向けとパンフレットに書いてはいても、出席者の生徒の動きを見て先生はレッスン内容を変えられたりします。

 ランクが違えばぐっと難しくもやさしくもなる。

 たまには時間の関係でオープンの基礎の基礎に出て手足の動きを再確認ということもある。(なので私の場合、あるクラスではトップで、また別のクラスではビリ! ということも多い。)

 さてオープンレッスンや初めて参加するレッスンの場合、ちょっと悩むのがレッスンの立ち位置。センターではどういう鈍い人でもちょっとは悩むと思う。

 上級もしくはプロクラスになれば皆さんレッスンも数をこなしているので、先生に場所を指示されるまでもない。効率よく先へすすむためには適度な空間を確保し、しかも先生が見えやすい良い凹凸を作りその上自分だけでなく仲間も見えやすい位置に落ち着くべく鏡に映る立ち位置への配慮も怠りない。あなた、この場所どうぞ、とか、ここは目立つ場所だからいや~ん、とかもたつかせる人はこない。ストレスなしでのびのびと踊れる。

 問題は初心者クラス。バーはまだいい。なんとなくみなおさまりがつく場所でレッスン。でもセンターレッスンでは先生が何かいうまで隅っこにみんなひよこみたいに固まっている。こうなると私もなんとなく前に出にくくて、壁の花。

 初心者クラスの場合は先生も慣れた様子であなたこっち、あなたあっちと場所指示。すると今度は横一列。

 凹凸になってください、の指示に今度はあなた前へどうぞ、いえいえあなたこそ、の譲り合い…見てて非常にいらいらする。時間がもったいないぞ~。

 でも私も子供の時に初心者の時期も長かったので気持ちはすごくわかる。先生が怖かったし、チビちゃんの頃だったのでぐっと腕をつかまれて、早く! とか、こっち! とひきずられるようにされた思い出がある。(それも毎週の話で子供からならではの思い出だがあんまりいい思い出じゃない。覚えが悪いからって発表会前なんか私のクラスは先生いつもいらいらしてた…。)


 いつもいく私の立ち場所は迷う場合は必ず一番後ろに決めてます。

 それが一番無難。場所しきりたがりの常連ババアがいる場合にも備えている。それで不快な思いをすることはないし。自分はまだまだだし、上手に見えてもへたなのは自覚しているし(初心者には上手に見えるらしい、です。光栄ですが私をお手本に踊られても困る時も…バーの先頭にいるのに失敗して、その瞬間私の列全員失敗の足さばきになったりして…ごめんなさい状態です)

 オープンでは来週もまたねっていうことはないので、その場限りだけど3ヶ月後にふらっといってまたあったな~と思うこともある。それとなく踊りを見てあ、上手になられたな、とわが身を省みて反省したりもします。

 毎週会う仲間も大好きですが(発表会もやった仲間だと同志になるよね) オープンでたま~に会う人も大好きですね、あいさつ程度の人も…バレエ好きという共通項がありますのでね。

 何も言わないけど、お互いがんばりましょう! と心の中で勝手に思っています。



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