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第30話・ジャズダンスの思い出

 一時バレエから離れてジャズダンスを習ったことがあります。素早い動きにあこがれて。

 家の近くにできた某ジャズダンススクールに入会したのだ。だけどこれは散々な結果になりました。

 そのジャズダンスの先生は女性でしたが、私の動きを見て一目でバレエをしていたのね! と見破られました。別に悪いことをしたわけではないですが身体が柔らかいのとちょっとしたしぐさ? でわかったみたいです。その先生はバレエに関してすごい敵対心? みたいなものをもっていらして、ふん、バレエなんか! という感じでけなされてびっくりしました。

 私がなにかいけないことをしたのだろうか?バレエ的な手の動きはだめ! ジャズには不要ですとまで言われて唖然。まだ20代初めでそんなふうに目の敵みたいにされてショックだったしなぜですかも言えない(当時はね)性格ゆえすぐにやめました。

 バレエ的なその手、嫌いとまで言われたんですよ。入会金とか月謝とか、もったいなかった。でもそんなこといわれてまで行くのがイヤでイヤで。今思ってもおかしいでしょ、その先生。

 そこ、すぐにつぶれました。私以外にもあなたのここがダメとか、変! とかいう先生ってそりゃ生徒はついていけません。その先生の性格自体が変だとしか思えない。バレエが嫌いなジャズダンスの先生。今思えば何らかのコンプレックスがあったと。そう理解するしかないですね。


 でも映画でみるようなジャズの独特ののるようなリズム、私も踊りたかったんです。それで全く別のところにいきました。今度は男性の先生でした。そこでも最初のバーレッスンでバレエしてたんですねと言われました。

 先の女性の先生の体験をひきずり、また嫌がられるかと思ったら、その反対でした。喜んで? もらえたようです。ジャズダンスってそりゃバレエとはまた違っていいよおって言われました。

 それからある程度はできるよね、君とかいわれて今度はすごい早いアンシェヌマンいや振り付けをつけていく。ジャズダンスのピルエットはバレエのように足を真横にせず縦にして回るじゃないですか、もう全然違う。しかもアップテンポになるとめちゃくちゃ早いし、ついていけない。

 先生、ノリノリ!

 生徒のランクを気にせず自分の踊りたい踊りを踊りまくる先生だったのだ!

 大丈夫、大丈夫! といって他の生徒もついていけないのに踊りまくる。

 今から思えばその先生は先の女の先生と違って段違いにうまかった。だけど指導がへただった…と思う。観るならシングルで客を呼べるジャズダンサーですよ。でも先生にするとついていけなかった。

 基礎からきちんとゆっくりリズムからはじめてもらわないと最初からアップテンポだと絶対無理だってば。楽しかったけど1クールでギブアップしました。挨拶もしなくて悪かったが、今もお元気でしょうか…? あの先生はよかった。生徒たちは死にものぐるいでついていってたけど(特に男の子3人)上手になっただろうか?

 こういうのも1つの出会いだろう。女のほうは顔も忘れてしまったが、今でも大嫌いだ。あの男性の先生は懐かしいな。


 そうして私はジャズダンスには縁なく、バレエの世界に戻っていったのであった…。






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― 新着の感想 ―
[一言] 映画コーラスラインでは、バレエの基礎のない子は予選で落とされてましたけどね・・・(「バレエを習ったことはあるか?」って、演出家に詰問されていてかわいそうなシーンでした)。 ダンス業界でプロに…
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