第２３話・近親憎悪の話（愚痴話）
今回の話し…最後は愚痴になるのでご注意ください。
時々バレエをしている人のブログや某匿名掲示板を見ています。そこで見かけるのがレッスン場でのヘンな人の話。
レッスンにきているのに楽しむためにバレエをしにきているのに、どういうわけか不愉快な目にあう人の話。
私も実は変な人に会ったことがあります。某オープンレッスンで初心者クラスで当然初対面なのに、先生のお手本を見ないといけないのに、「ねえねえ、貴女上手そうだから、私の前に来て私の直前に踊ってね」とこのレッスンではじめて会う人に言われたことがありました。いえあのですね、まだ先生がお手本を見せてまだ説明中なんで話しかけないでくれる？ とは、はっきり言いたいけれど、やはり言えない。
私は別に上手でもなんでもない。こりゃかかわらない方がいいなって思って即無視して二度と話しかけられないように隅っこの方にさりげなく逃げました。場所と状況見てモノ言ってほしい…他の人もその人にさりげなく関わらないようにしていらっしゃるのがわかってそこの有名な常連さんかもしれないが驚きましたよ。
またバレエ歴や職歴、家の話しを延々と聞きたがる人がいるらしい。踊りに来たのであって身上調査をしてもらいにきたわけじゃない。
長いことバレエを趣味にしていますと、まれですがそういうヘンな目を何回か体験したり、こういう人がいたっていうのを聞きます。こだわらねばいいのですがやはり人間ですからはけ口が必要です。だから匿名での投稿を見ちゃうのですよね。そしてははあ、他の人もやはり変なメにあってるのね、私だけじゃなかった…と思うわけです。
この前にこのエッセイでレオタードを注意されたことを書きました。でもよそでもそういう人もいるみたい。そして場所指示する人。やっぱりそういう人もいるみたい。初心者と見ればくっついていろいろと教えたがる人、先生を飛び越えて指示する…やはりそういう人がいる。単純なおせっかいなのか、単に言いたいことを言って生きている人か。
ただ見ているうちにやはり大人なのでこの人は親切心でいっているのではなくて親切そうに見せかけて（実はすごいいじわるな人なので） 自分の言いたいことを「言いたい」ために言っているのだってことがわかる。
私が前に書いたその人もバレエはそこそこ上手。毎回顔をだしているので先生も遠慮がち。常連だから新顔はすぐにわかる。大人からはじめてしかも性格がおとなしそうとみるや、教えてあげるとばかりくっついていろいろと「教えて差し上げる」。そりゃ善意で助かったわ、ありがとうって思う人もいるが気に入られなくてさりげなくいじわるをされたら二度とその生徒は来なくなる。
常連だから先生の踊りの指導のくせや同じアンシェヌマンは覚えてひと通りは踊れる。常連だからゲストでくるような上手な人には新米とは別の意味でくっついていろいろとほめたり何かかわいい小物をあげたり、つけているネックレスやアクセをほめまくる。
自分の及ばない上手な人には下手。
新米と見るやいばるいばる。かかわりたくないけど、先生の教えが上手だと通いたい。その人は見たくなくてもその人もまた毎回早く来て自縛霊のごとくいつもいる場所にいつもいる。（私の場合は私よりずっと年上の人です。そこそこ上手です。）
ところで、私は大学で心理学をきちんと基礎から学んでいます。なぜ彼女はそうなのかを考察して観ました。嫌い嫌いではラチがあきませんし。彼女の行動があんまり不思議なので。
考察の結果、「近親憎悪」という言葉にぶち当たりました。彼女は自分に近い大人バレエに憎悪を抱いています。大人から始めた人はやはり腕や脚の使い方とか硬くぎこちないです。正直見たくないんでしょ、そういうの。そして上手な人とばかり一緒に踊りたいんでしょ。でも自分は経営者でもなんでもない、一生徒なんです。そういう真実も見据えず自分的には見て見ぬふりしています。
そして自分はもうプロにはなれない。それも内心ちゃんとわかっています。上手できらきらしている人たちにあこがれを、そして自分と同じような先の未来のない単なる趣味の大人バレエには憎悪を。あんた達見たくもないわ。でもそんなこと言えないし。だから慣れていないひと達には自分の心を上手に隠して教えてさしあげているの、なんてやさしい私っちゅうわけです。
それで一線をひいているつもりですね。他の人とは違うっていう自意識過剰な心で。（←強調）
だから親切ごかしにこうして、先生は何もおっしゃってないのに、あなたはここで踊って、とかヘアはまとめてね、等とああしてこうして、と「指導」するわけです。親切でもなんでもない。ただ言いたいだけ。
他の大人バレエの人達にさりげなく聞いてみるとやはり彼女には好感をもっていない。何を指導がましいことを、とか先生でもないくせに。とか言っている。発表会の時に先生を飛び越えてこうしましょうねとかいうメールをまわしたり。何様？ と言う感じ。ですね。
超初心者はおせっかいな人でもありがたいし、バレエを全く初めてな人には有り難がられている。でもそれ以外のまわりの冷ややかな視線、かの人もバカじゃないからわかっているはず。でもわかっていてもなお言いたいのだろうか。
小学生や中学生には超親切な人でとおっている。上手な人には上手に接して仲良くしてもらっている。（そういうのには長けている） そして大人で私のような未来のない（プロにはなれないという意味で）中途半端な生徒には近親憎悪モードが知らずに発動され、いやみしか言わない仕組みになっている？
もうその人の性格は一生治らない。たまたま同じ趣味というだけでこういう人には出会うのはいたしかたない、多分どこの世界でもこういう人いるだろうし。
バレエをもっとうまくなりたいがために受講しにきているわけで、嫌な思いをしにきたわけじゃない。
あの、それ、もしかして私のこと？ あなたがこの文章かいたのねっ…と聞かれるはずはないと思うけど（こういうタイプはこういう文章なんか見ない。見ても自分のことだとは思わないだろ） もし聞かれてビンゴだったらその性格の悪さを自己認識するまで説教してやろうと思っている。ちなみに先生にはすでに相談済みです。
一度こちらで思うことを思いっきり言ったら自分の手に余る女だと思われているのか無視が続いていてそれはそれで小康状態になっています。私は相手が仕掛けてこない限り何もしないので。
