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第2話・子供からバレエ VS 大人からバレエ

 子供から始めたバレエ。アーコちゃん。子供からレッスンしていた子供バレエ組。

 大人から始めたバレエ。ベーコちゃん。大人からレッスンしていた大人バレエ組。


 たとえば、です。

 アーコちゃん。3歳から13歳まで10年間バレエをしていました。発表会は毎年出てバレコン(バレエコンクール)の出場歴ありです。でも受賞歴ないしプロの道は険しい。だから受験をきっかけにやめました。今33歳。

 アーコちゃんは結婚して子供産んで落ち着いたのでカルチャーセンターの美容バレエ教室に入ったとします。もちろん昔取った杵柄。最初はぎこちなくともカンを取り戻すととっても上手! カルチャーセンターはいわば主婦クラスで美容と健康のためですので簡単です。だから簡単だなあ、と思いつつとっても楽しく踊っています。


 一方ベーコちゃん。

 あれはいつだったか、小学生の時にテレビでバレエを観てとてもキレイだと感動しました。それで自分でも踊ってみたくなりました。でも親に反対されました。お金がかかりそうだからダメって。ベーコちゃんはあきらめました。だってお金がないとバレエってできないのねって思ったから。

 そして30年後。今33歳。

 ベーコちゃんも結婚して子供産んで落ち着いたのでカルチャーセンターの美容バレエ教室に入りました。子供の時の夢を今かなえようと思ったのです。産後の体型のくずれも治したいから一石二鳥だと意気込みました。でも主婦クラスの超初心者向きのお教室とはいえバレエって難しいです。ヘタすると盆踊りです。優雅さとは程遠い自分の踊りの下手さに毎度泣きたくなります。でも先生がいい人でどんな下手でも励ましてくださいます。そして音楽。

 音楽にあわせて踊るのはとても難しいけれど、楽しいのです。身体のラインがばっちり出るレオタードにバレーシューズを履くだけでうれしい。バーをもって足をぴっと出すだけでうれしいの。

 ベーコちゃんはそこのバレエのお教室でバレエの好きな主婦友達がたくさんできました。特にアーコちゃんは同じ年だけどあこがれています。だってどうかすると先生よりも高く足を挙げられるし手の動きがとても優雅。自分のやるバレエには程遠い盆踊りとはえらい差です。なんてきれいなのでしょうか!

 アーコちゃんはここのお教室のレベルが基礎だけなのが不満らしく、もう少し慣れてきたら本格的にしてみたいなあっていうので、やめないでいつまでもこのお教室にいてほしいなーって思うのです。


 かように子供から習っている人と大人からバレエを習う人には多大な差がある。私だってそうです。立ち居振る舞いをちらっと見ただけで子供時代からバレエをやっていた人だなってわかります。

 まあ3歳からはじめなくとも小学生3年生ぐらいからはじめたら子供からやっていたことになります。バレエ団に入っていた知人からは子供はね、幼稚園からはじめないとね、モノにはならないねって言っていた。そうなのだろうか? でもそうなんだろうと思う。


 ところが男性は別です。

 男性は高校生ぐらいからはじめても十分。これは跳躍や女性を持ち上げるリフトが多いからかもしれない。意外なことに陸上や武道をやっている人も結構いるらしいですね。

 私の知り合いでもうやめてしまわれたけど女性だけど、男性顔負けの跳躍する人がいた。グランジャンプの時なんか天井にすっと指の後がつくぐらい。(そこはビルの中のお教室だったので天井が元々低い目というのはあるにしろたいしたもんです。)全くの初心者だけど何けなくアサンブレでちょい跳びするときも飛ぶのが高い、高い。

 こりゃ上手になったらモノになるぞ、と思いました。帰り道が一緒だったので何をしてたのか聞いたら陸上、しかもハードルが得意だったと。

 学生時代、陸上一筋でしたって。ハードル跳び!なるほど~~~~!

 足首が鍛えられていたわけですね。そりゃ跳べるわー。

 でも残念ながらバレエはやめてしまわれた。けど、印象深かったので彼女のことは覚えている。スポーツの基礎のある人は多少筋肉がついていても努力と根性でバレエができる。(楽しめるかどうかは別。身障のある人でもバレエは楽しんで踊れます。いい先生に出会えるともっといいよ。)


 話しがそれたがアーコちゃんもベーコちゃんもかようにバレエを小さい頃したかしないかで、違ってくる。小さいころにバレエをしている人は足が開きやすい、身体が柔らかい、音楽に身体を自然にあわせられるというバレエに必須な感性が身につけられる。

 私自身も何度これに助けられたことか。母親に子供の時バレエを習わせてくれてありがとう、と感謝しています。

 ただ大人からの人でも何年もやっていると子供からやっていたけど怠け者だと簡単に追い越せます。その例が私ですね。追い越されて笑っている場合じゃないですが。


 さて上記のたとえ話でもバレエに対する熱意はベーコちゃんの方がどうみても上だから、ベーコちゃんだって今は初心者でも上手になる可能性大。がんばってほしいと思う。




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