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ノベルゲーム  作者: 水代
2/3

知識レベル1



 約50年前。

 異形と呼ばれる人類の敵たる存在、怪物たちが世界に現れ始めたことで世界は変わった。


 異形はどこにでも現れる、人気の無い山の中にも、広大な海にも、大都市のど真ん中にも。

 だから人はそれに対抗するための武器を手に入れる。この国日本も例外ではなく、銃刀法違反などと言う法律は形骸化し、警察署の隣にガンショップがあるような時代になった。

 狩人と言う異形を狩る職業が確立され、死傷率は戦争時の軍人以上というヤクザな職として敬遠されながらも、けれど職にあぶれたものたちが最後に辿り着く失業者の流刑地として恐れられていた。

 後、当然と言えば当然だが、その銃口が必ずしも化け物に向けられるとは限らない。

 人の愚かさと言えばそれまでだが、犯罪者たちがそれを人に向けることもあり、警官の発砲の許可が比較的に緩くなった。言ってみれば一昔前のアメリカだ。

 今やハンドガンが小学生の小遣いで買えるような世界になった。





 約40年前。

 魔法使いと呼ばれる異能を持つ存在が世界に現れ始めたことで世界は変わった。


 魔法使いとなったものは現在、必ず政府に出頭し、登録しなければその魔法(異能)を使うことはできない。と言っても、ほとんどの魔法使いはモグリとして息を潜め、政府に出頭する魔法使いなど僅か数パーセントにしかならない微々たる数である。

 何せ、登録してしまえば高確率で狩人と言うヤクザな職業を斡旋され、強制的に就労させられることになるのだから。






 約30年前。

 神と呼ばれる存在が世界に降り立ち、地上に居つき始めたことで世界は変わった。


 神は今、世界中にいる。と言ってもそれは神の分霊のようなものらしいが。

 この頃を境に宗教が白熱するようになった。神の存在が認められたのだ。そうなると現金なもので、神に縋ろうとする人間が莫大に増え、結果的に様々な宗教が生まれた。と言っても、現在まで残っているのはほんの一握りだ。






 約20年前。

 神憑きと呼ばれる神を自身に降ろし、神の威を借りる存在が世界に現れたことで世界は変わった。


 この神憑きの存在のせいで消え去った宗教は多い。地上に降りてきた神は、基本的に地上の存在に干渉することをしない。それがやらないだけなのか、できないのかは謎だが、とにかくしないのだ。

 そして神憑きはその神の力を最も具体的に示すことが出来る存在だ。何せ干渉できないはずの神を自身に降ろすことで、神が地上に干渉できるようになるのだから。このことから私自身は神は単体では地上に干渉できないのだと思っている。

 そして、この神憑きは数が少ない。神憑きは神が人間を救済してくれるという証、だとか何だとか言って神憑きがいる=神が助けてくれる、神憑きがいない=神が見放した、と言う謎の方程式が出来上がり、多くの宗教が信者を失くし潰れていった。

 因みに最も神憑きが多いのは、日本人だ。元来、神道はそう言った神降ろしの儀を古来より行ってきた。

 それが原因かどうかは分からないが、神憑きの半数以上が日本人だ。






 約10年前。

 魔法使いたちと神憑きたちが自身の既得権益を巡って世界を巻き込んだ戦争を起したことで世界は変わった。


 この戦争は約七年続き、その間の死傷者数は全人口の一割にもなるのは無いかと言われる、まさしく世界大戦だった。それ故に、この戦争を第三次世界大戦などと呼ぶものもいる。

 結局、この戦争に決着は付かず、魔法使い、神憑き、そして様々の国家に甚大な被害を残したまま終結した。









 魔法使い、神憑きなどの詳細は知識レベルが2以上必要となります。

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