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第三十八話 「古代遺跡の『究極エステ機能』を起動したら、ヌルヌル地獄(天国)になった」



 その日、俺たちは地下の古代遺跡(兼ゲームセンター)に来ていた。


「マスター! 今日は特別な機能を見つけましたよ!」


 ポンコツAIのオメガが、ホログラムの体で飛び跳ねながら報告してきた。


「特別な機能?」


「はい! 『古代文明式・超回復リラクゼーションルーム』です! 疲れた体を癒やし、お肌をツルツルにする、女性に大人気の施設らしいです!」


 その言葉に、後ろに控えていた女性陣がピクリと反応した。


「……お肌ツルツル?」

 アリアが自分の頬を触る。最近、徹夜で魔法研究をしていたせいか、少し気にしているらしい。


「ふーん。まあ、王女である私には必要ない美貌だけど、庶民の技術を体験してあげるのも悪くないわね」

 シャルロットが髪を払うが、目は興味津々だ。


「わあ! 気持ちよさそうですね! 行きましょう、ご主人様!」

 エリスも乗り気だ。


「……仕方ない。たまには休養も必要か」


 俺が許可を出すと、オメガは満面の笑みでコンソールを操作した。


「了解です! それでは『スペシャル・エステ・コース』起動! ……あ、あれ? なんかエラーコードが出てるけど……まあいっか! ポチッとな!」


 ガコンッ。

 嫌な音がした。


 プシューーーッ……。


 部屋の四隅から、ピンク色の怪しい霧が噴き出した。

 そして天井のハッチが開き、大量の「透明な粘液スライム」が滝のように降り注いできた。


「きゃぁぁぁぁ!?」


   ◇


「な、ななな、何ですのこれぇぇぇ!?」


 シャルロットの悲鳴が響き渡る。

 部屋の中は、膝の高さまである謎のローション(高濃度魔力スライム)で満たされていた。


「これ……ただのスライムじゃありません……! 繊維分解酵素が含まれています!」


 アリアが叫ぶ。

 彼女の着ていたローブが、スライムに触れた端からシュワシュワと溶け始め、半透明になっていく。

 白い太ももや、慎ましい胸のラインが露わになり、黒いインナーが透けて見え始めた。


「いやぁぁっ! 溶ける! 服が溶けちゃうぅぅ!」

 ミリムがバタバタと暴れる。彼女の露出度の高い服は、ひも同然の状態になり、豊かな肢体がプルンと揺れた。


「こ、これは『古い角質(と衣服)』を除去して、新しい肌を作るための仕様です! ……たぶん!」

 オメガが震えながら言い訳をする。


「バカ野郎! 止めろ!」


 俺が叫ぶが、オメガは「あわわ、制御不能ですぅ!」とパニック状態だ。


「ご、ご主人様ぁ……助けてくださいぃ……」


 エリスが涙目で俺にしがみついてきた。

 彼女のメイド服は、スカートが完全に消失し、ガーターベルトと白いエプロンだけが残るという、非常にマニアックな状態になっていた。

 ヌルヌルのスライムのせいで足元がおぼつかないのか、彼女は俺の胸に豊満な双丘を押し付けてくる。


「うっ……! エリス、近い」


「だ、だって滑るんですぅ……っ! んぅ……なんかこのスライム、動いてませんか……?」


 スライムたちは意思を持っているかのように、女性陣の体に這い上がっていた。

 二の腕に、太ももに、そして背中に入り込み、マッサージをするように蠢く。


「ひゃうっ!? そ、そこはダメですわ! 王族の……尊厳が……!」

 シャルロットが顔を真っ赤にして悶える。彼女のドレスは肩紐が切れ、手で押さえていなければ全てが露わになる寸前だ。


「……師匠。こ、腰のあたりが……くすぐったいです……っ」

 アリアがいつも冷静な仮面を崩し、艶っぽい声を漏らす。眼鏡がズレ、潤んだ瞳が俺を見つめる。


「ヴィクトル様ぁ……私、もう浄化されそうですぅ……」

 聖女セシリアに至っては、法衣が透け透けのシースルー状態になり、恍惚の表情でスライムに揉まれていた。聖女の威厳など欠片もない。


 ここは地獄か。それとも男の夢(楽園)か。


「……くそっ、俺がシステムを書き換える!」


 俺はこのピンク色の地獄ハーレムから脱出するため、壁のコンソールへ向かおうとした。

 だが。


「あっ、師匠! ダメ!」


 チュルンッ。


 ミリムが足を滑らせ、俺の背中にドーンと抱きついてきた。

 ムニュッ。

 背中に凄まじい弾力が押し当てられる。


「わっ、ごめん師匠! でも離れない! ヌルヌルして立てないよぉ!」


「お、おい! 重い!」


「あら、ミリムだけズルいですわ!」

 シャルロットも対抗意識を燃やし、俺の正面に飛び込んできた。


「きゃっ!?」

 彼女も滑り、俺の首に腕を回して密着する。

 薄い布一枚隔てただけの柔らかい感触が、俺の理性をゴリゴリと削っていく。


「ど、どうなってるのよこの体勢……! ち、近いですわ……!」

 シャルロットが上目遣いで俺を見る。至近距離。甘い匂い。


「……師匠。私も、支えが必要です」

 アリアが冷静(?)に、俺の左腕を抱きしめる。

「ご主人様、右側が空いてます!」

 エリスが右腕を確保する。


 結果。

 俺はヌルヌルの美女4人に全身を密着ホールドされ、身動きが取れなくなった。


「マ、マスター! 心拍数が上昇してますよ! 鼻血で失血死する確率、78%です!」

 オメガが無駄な実況をする。


「お前なぁ……! さっさと止めろ!」


「無理です! 今のマスターは『ハーレム王モード』として認識されてます! マッサージ強度が最大になります!」


 ブォォォォォォン!!


 床が振動を始めた。


「きゃぁぁぁぁっ!?」

「んあぁっ! 振動が……!」

「ら、らめぇぇぇ!」


 美女たちの嬌声と、スライムの粘着音。そして甘い熱気。

 俺の視界は、肌色とピンク色で埋め尽くされた。


 ……まあ、世界を救うより、こっちの方が「健全」かもしれない。

 俺は薄れゆく意識の中で、そう悟った。


   ◇


 一時間後。

 スライムがようやく活動を停止し、乾燥機能ドライヤーが作動した。


「……はぁ……はぁ……死ぬかと思いましたわ……」


 シャルロットが床にへたり込んでいる。

 服はボロボロだが、その肌は驚くほどツヤツヤと輝いていた。

 まるでゆで卵のようだ。


「……悔しいですが、効果は絶大ですね。魔力回路の通りも良くなっています」

 アリアが自分の肌を見て呟く。


「すっごーい! プリプリだよ!」

 ミリムが自分の胸を弾ませる。


「ご主人様……どうですか? 綺麗になりましたか?」

 エリスが恥ずかしそうに、少しだけスカートの裾を持ち上げて見せた。


 全員、疲労困憊だが、どこか満足げだ。

 俺だけが精神的にボロボロだった。


「……もう二度と、オメガの提案には乗らん」


「えへへ、結果オーライですよね! マスター!」


 ポンコツAIの能天気な声が響く中、俺たちは着替えを取りに一旦帰宅することにした。

 ちなみにポチは、最初から最後までスライムの中で爆睡しており、起きた時には全身が鏡のようにピカピカに光っていた。

お色気。

ヌルヌルスライム回でした。

オメガちゃんは本当にいい仕事をします。

ヒロインたちの肌もツルツルになり、ヴィクトルさんの理性も限界ギリギリでした。


「けしからん、もっとやれ」「エリスとシャルロットが可愛すぎた」

と思っていただけたら、

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