新たなる好きとの邂逅
「素材買い取って欲しいんですけど」
「はい、素材の買取ですねってあら久しぶりですカニヨシ様。」
「あ、ども。あ、そうだ!まだフォレストボアベアーの討伐依頼って出てますか?」
「はい。あと一つだけ残ってますよ。また事後報告ですね。では証拠をご提示ください」
「えっと今回は1体だけじゃないから証拠に使うもの以外は買取に回してください」
「え?1体だけではないのですか?ちなみに何体ほど討伐されましたか?」
「多分10体くらいかな」
「はぁ。流石ですね。では証拠に使うもの以外は買取に回しますね。他に買取したい素材はございますか?」
「あり、毎回恒例のびっくりタイムが起きない」
「毎回のことなので慣れました。それで他に素材はございますか?」
「今回はこれだけかな。どれくらいかかりそう?」
「普段より30分ほどかかると思われます」
「りょーかい」
「そう言えば前にスキル屋が新しくできたとかサイトに書いてあったな行ってみるか」
「ここか。なるほどねスキルスクロースを売ってるのか。めっちゃあるし良さそうなのがあるか探してみるか」
「探す前から薄々感じてたけど千剣使いに使えそうなスキル全然ないな。お、これは良さそうえっとスキル望遠か。内容としては自分の視点を空中に移動して遠くを見るって感じだから多分千剣と相性は良さそう。
視点を自分の真上に置いて下見ればTPSのゲームやってる感じになって自分の後ろにも剣動かせんじゃね?
やばい想像するだけでも検証したくなってくる。買取終わったら早速試そう。5000ピケルと他と比べて安いし即買いしよ」
そうしてスクロースを買い店を出ようとしたところ
「ん?何だこれ。ランダムスクロースゲットチャレンジ?えぇとより高額のピケルを支払うとより高いレア度のスクロースがゲットできるかも?しかも自分のジョブと相性のいいものが出てきやすくなるとか最高すぎるだろ。買取終わったらまたここに来よ」
「買取終わりました?」
「はい。カニヨシ様何でそんなに顔がにやけておるのですか?」
「いやースキル屋で思わぬ収穫があったのとランダムスクロースゲットチャレンジっていうのがあって早くそれをやりに行きたいから顔がにやけてしょうがないんですよ」
「ランダムスクロースゲットチャレンジですって!?
それが出てくることさえ稀なのですよ!早く向かってください!それを目撃して1時間経つと無くなってしまうので!はいこれは今回の買取価格と討伐依頼の報酬金10万ピケルです!」
「お、ようやく毎回恒例のびっくりタイムが出たなってマジか!時間制限あるのかよ!超速攻で行ってくるわ」
「頑張ってください!全財産使うつもりで引いてくださいね!」
「わかった!」
「はぁはぁマジでめっちゃ走った。よし、まだあるな。じゃあ全財産15万ピケル全ツッパしますか」
「15万ピケル支払いますか?」
「あぁ!」
そうして俺の周りが金色の光で包まれた
「スキル操る者を手に入れました」
スキル操る者
ありとあらゆるものを操ることができるようになる
相手のMNDと自分のDEXによっては相手の意識をも操ることが可能
「いやこのスキル有能すぎる剣以外のものも動かせるようになるのは普通に戦略の幅が広がるし、意識も操るってことならモンスター操れたらいろんなところの偵察とか探索できるようになるし15万ピケル使っただけあるな!よし、このまま試しに行くか!」
「あのすみませんカニヨシさんですよね」
「うお、びっくりした。そうだけど」
「あの、もう募集してないないことは分かっているですが僕をあなたのクランに入れてもらえませんか?」
「へ?」