私はイケメンに誘われて、気持ちが舞いあがり、偉い目に遭ってしまう!
“私はイケメンに誘われて、気持ちが舞いあがり、偉い目に遭ってしまう!”
今までイケメンに誘われる事のない人生を歩んできた私は、、、?
飲み会で私の横に座ったイケメンに心が舞いあがる!
『“ここ座ってもいいかな?”』
『えぇ!? え、えぇ、どうぞ、』
『改めて初めまして、浮田竜之介です。』
『あぁ、初めまして! 羽田ミユです。』
『ミユちゃん? ミユちゃんは、いくつなの?』
『・・・31歳です。』
『へーえ、随分若く見えるね? 僕は今年、36歳になるよ。』
『竜之介さんも、若く見えますよ。』
『“ちょうどいい年齢差だね! 僕たち気が合いそうだ!”』
『・・・そ、そう言ってもらえて、嬉しい!』
『ミユちゃん? 僕みたいな男はタイプかな?』
『“タイプですよ、凄く!”』
『じゃあ、もっとアプローチしないとね!』
『“もぉ~女の子皆に、そんな事言ってるんでしょ~竜之介さん凄く
カッコいいし! モテない訳ないじゃないですか!”』
『案外、モテないんだよねぇ~どうやったらモテると思う?』
『えぇー嘘でしょ! 何もしなくても、モテるに決まってるじゃ
ないですか!』
『本当にモテないんだって! じゃあ、ミユちゃんが僕と付き合ってよ。』
『えぇ!?』
『“これ? マジだから!”』
『・・・・・・』
『悩まなくてもいいでしょ? 僕と付き合うだけの話だよ。』
『・・・あぁ、はい、』
『“僕と付き合ってくれるの?”』
『・・・わ、私でよければ、あぁ、はい、』
『ありがとう、僕も嬉しいよ。』
最初は、“冗談なのかと思っていた。”
こんなカッコいい男性と私が付き合える訳がない!
お酒の席だし、彼も随分お酒を飲んでいたから、あまり本気に私はして
いなかったんだけどな......。
・・・でも? 彼から飲み会の次の日に連絡がアリ、ちゃんと付き合って
いる事を改めて彼の口から聞く事になったわ。
『“ちゃんと僕たち、付き合ってるんだからね!”』
『えぇ!?』
『昨日の事、冗談と想ってないかなって心配になって連絡したんだよ。』
『・・・ほ、本当なの?』
『勿論だよ! “僕たちはもう恋人同士なんだから、何でも言ってね!”』
『・・・ううん、』
『半信半疑な声だな~これマジだから!』
『うん。』
私はその言葉が凄く嬉しかった。
“私とちゃんと付き合ってる事を、私に直接話してくれた彼を私は疑いもせず
信用してしまった。”
・・・最初の3カ月は、本当に私は幸せで。
彼が私を“お姫様のように扱ってくれたわ、私は幸せの絶頂を迎えていたの!”
こんな風に女性として接してくれた男性は一人もいなかった、
しかも? 彼はイケメン!
幸せを感じないわけがない!
“私は幸せ過ぎて、完全に彼を信用し過ぎていたのだ!”
彼は次第に私にお金の話をしだして、気がつけば、、、?
私は彼にたった1ヶ月で500万円も貸していたわ。
私はそんな彼を何一つ疑わず、彼に言われるがまま今まで貯めてきたお金を
全て彼に貸してしまう。
そのうち、私の貯金が底をつくと、、、?
彼は突然! 私に対して冷たくなり別れ話をし出した。
『“もうそろそろ、別れてくれない?”』
『えぇ!?』
『“なんか? もう飽きちゃった! 付き合ってみたら、なんか凄く
つまんない女だよね、もういいよ! 別れてくれよ!』
『・・・そ、そんな、』
『“もう新しい彼女もデキたし、ブスと付き合うと疲れんだよな!”』
『・・・ブ、ブス、』
『なんだよ、ブスじゃん! 自覚あるでしょ? ブスだよ、ブス!』
『・・・ひ、ヒドイよ、そんな言い方、』
『じゃあ、ばいばい! もう会う事ないと思うけど、、、!』
『“今まで私が貸したお金、全額返してよ!”』
『はぁ!? ブスと付き合ってやったお礼金として話はおしまいだろうが!』
『・・・3000万円よ! そんなのでチャラになる訳ないじゃない!』
『“ふざけんじゃねーよ! ブス! もう俺のカネだー!”』
『そ、それが本性なんだ?』
『“そうだよ! 普段、僕なんて俺は言わねーからな!”』
『サイテー!』
『サイテーでもいいんだよ、金さえ俺にくれりゃーな!』
『・・・・・・』
『じゃあな!』
『ふざけんな!』
『はいはい、バイバイ!』
『・・・・・・』
こうやって私は、“彼から一銭もお金を取り返す事が出来ないまま、”
彼と別れる事に、、、。
これも経験かと思い、私はあの男からお金を取り返すことを諦める事にした。
ただ、“イケメンが私みたいなブスに近づいて来る時は、、、?”
何かあると思わないといけないんだと凄く反省したわ。
もう二度と騙されたくない!
イケメン男子には、これからは絶対に気を付けないと、、、!
お金を全額奪われて、私が心底分かった事よ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。