表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みんなの愛らぶyou(仮)  作者: 三愛 紫月
5/100

幸せになって(時雨、氷河、まやたく)

誓いが終わると俺達三人は、(ひかる)を見つめていた。


「何で、こうなるんだろうな?まやたく。」


氷河(ひゅうが)を真ん中にして、俺とまやたくは話していた。


「俺は、矢吹にずっと幸せになって欲しいんだよ。」


「そんなの俺だって同じだよ」


氷河も頷いてる。


「氷雨に会えれば、幸せになれるかな?」


「さあな。今の矢吹の中を誰が埋めてるかなんて知らないから」


「俺も知らないよ。」


結婚式パーティーが、終わった。


星と話した。


氷雨に会わないでいいと言われた。


やっぱり、星の中を月君がしめてるんじゃないのか?


氷河の車椅子を押しながら帰る。


まやたくと話しながら、歩く。


「あのまま、もどらなかったら星は壊れないかな?」


「壊れるよな。矢吹は強い人間じゃない。」


「し…し…しぐれ」


「喋ったのか?氷河」


車椅子をとめて、まやたくと氷河を見つめた。


「し、し、しぐれ、ま、ま、ま、まや。」


「喋れたのか、氷河」


俺は、氷河の頭を撫でる。


「ひ、ひ、ひかる。」


上手く言葉を話せないのをもどかしそうにして、氷河は紙とペンを取り出した。


(ひかるを支えてあげて欲しい。)


「わかってるよ」


(ひかるは、弱い所があるから)


「わかってる」


俺は、氷河の頭を撫でる。


「まやたく、星を支えてやろうな」


「わかってる。所で、氷雨君は元気?」


「ああ、元気にしてるよ。子供と嫁と元気にしてる。まあ、氷雨は星が好きだから。内心、つまらないんだろうけどな」


「そうか。氷雨君が知ったら星に走って会いに行きそうだね。」


「そうだな。氷雨は、会いに行くよ。星を忘れられないって、毎週俺に酔って言ってくる。」


氷河とまやたくが笑ってる。


「それでも、氷雨は家族をとったから。俺が、男を好きじゃなかったら変わってやれたんだけどな。そうは行かなかった。」


「仕方ないよ。そんな風にうまくいかない。」


「そうだよな」


氷河は、俺の手を掴んだ。


「星には、幸せになって欲しいな。氷河、まやたく。」


「当たり前だよ」


氷河は、頷きながら泣いていた。


「その為に、俺達、あの日行ったのにな。」


「そうだよな。時雨も氷河もその為に戦ったんだもんな。」


まやたくが、泣いてる。


「だから、俺は星に今までの分も幸せになって欲しいんだ。俺達が、奪った10年も…」


氷河も泣いて頷いていた。


「矢吹が、助けて欲しいって言ってきた時は俺達が必ず助けてやろうな」


「当たり前だ。いつだって、その準備はできてる。」


そう言って、三人で泣いた。


「帰ろうか?」


「ああ」


氷河の車椅子を押して歩く。


「時雨は、氷河との暮らしは、どうなりそう?」


「それなりだよ。辛くても悲しくても俺が氷河と過ごしたいだけだよ。」


「そうか」


「まやたくは?どうなんだ?」


「結婚ってよくわからなかったけど、こんなに楽しいんだなって思ってるよ。」


駅について、エレベーターに乗る。


「明日香には、会ったか?」


「ううん。美子が行っても、会ってはくれないんだって」


「そうか」


「時雨は、会いに行った?」


「いや、あいつに会いに行こうと考えるだけで足が震えるよ」


ホームで、電車を待っている。


「酷い事されていたから、無理もないよ」


「明日香は、マジで化け物だったな。あいつは、父親のせいであんな風になっただろ?」


「そうだね」


「仕方ないことだろうけど。みんなの人生を駄目にした。俺も加担していたから、何も言えない。それでも、あの日普通に話し合ってくれるって信じてたんだよな。」


電車が、やってきた。


まやたくと一緒に、氷河を乗せる。


「そうだよな。」


「明日香にとって、俺達の人生なんてどうでもいいものだったんだよ。」


「時雨。いつから、明日香に支配されてたんだ?」


「月君が、星を月の星公園で助けてからだよ。どれだけ、明日香に玩具にされてたと思う?女なんか見たくもなくなるぐらいの事をやられてた。」


「し、し、しぐれ」


「ああ、ごめん。話しちゃ駄目だったな。まやたく、次で降りるよ」


「うん」


次の駅で、まやたくは氷河を降ろすのを手伝ってくれた。


「また、飲もうよ。俺、時雨も氷河も大好きだから」


「ああ、飲もう」


まやたくと別れた。


「氷河、ごめんな。嫌な事思い出させてな。」


氷河は、首を横にふった。


「星を支えてやろうな」


俺は、そう言って氷河と帰る。


笑っていろよ、星。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ