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夏の雨 14
「我慢…しなくていいよ」
頬が熱くなるのを感じているくせに、口から出たのは大胆な台詞だった。
「後悔しない?」
私を抱き締める力が強くなる。
「私…初めては優輝がいい」
顎を掬われると唇が重なった。何度も角度を変えて、段々と深くなっていく。
優輝の舌が侵入し、歯列をなぞられ変な声が出そうになる。でも声を出す一瞬の隙すら無く、たまに呼吸を確保するだけで精一杯で。
ラグに押し倒され、これから直面するであろう未知の世界を思うと怖くなった。
「…怖い?」
無言で首を縦に振る。
「怖がらなくていいから」
優しい声が鼓膜を震わせ、少し力が抜けた。




