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薫り 15


間一髪、私達は部屋でテレビを見ていただけという解釈をしてもらえた。


テレビのバラエティの呑気な声が部屋に響く。



優輝と目が合うと、2人ともくすくす笑った。


「おかん…ノックぐらいしろよ…」

低い声で呟いたのを私は聞き逃さなかった。



そのまま2人でテレビを観ていた。


不意にドアをノックする音が聞こえる。

優輝が返事する前にドアは開いた。


「とうもろこし茹で上がったから、食べなさい」


満面の笑みでとうもろこしを手渡す優輝のお母さんと、不機嫌気味の優輝。対照的過ぎて、なんだか笑ってしまう。


お盆には冷たい麦茶が入ったグラスと茹で上がったとうもろこしが盛られたお皿があった。


「亜樹、食べようか」


2人してテレビを観ながらとうもろこしを食べている、この光景。やっぱりなんだかおかしくて笑みが零れた。

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