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流星群 27


「願い事、叶え放題だね」

空を見上げながら呟いた。


「…亜樹の願い事は?」


「私?うーん…インターハイ出たいな。優輝は?」

優輝の顔を見ると、「うーん…」と考え込んだ。




「俺は…何かまた、極めたいな」


「釣りは?結構やってるでしょ?」


「釣りも楽しいけど…やっぱり体動かしたいんだよな。体が鈍ってるのがわかるんだよ」


「それは…わかる気がする。落ち着かないよね」


「じっくり探してみるよ。亜樹、願い事は他に無いの?」


あるけど…優輝とずっと一緒にいられますようにとか、本人目の前にして言えるわけない。


「んー…優輝は?」


「亜樹とずっと一緒にいられますように、かな」

ふわっと笑って紡ぐから、亜樹は心臓を射抜かれた気がした。



あっさり言いおった。この人。

私が言いたくても照れて言えなかった言葉を。



「私も…」


「ん?」


「優輝と、ずっと一緒にいられますように…」

消え入りそうな声で呟いた。

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