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流星群 25


屋上って初めて入った。入れるものなんだな。

当たり前か。



天文部の人達は手際良く寝袋を広げたり飲み物を運んだりしている。



臨時参加組の私達は、くるみにアドバイスしてもらって同じように天体観測の準備を進める。



日が暮れて夜の闇が深くなるまで結構時間がある。


各自、お喋りして待つようだ。



春樹達を見ると、もう既に2人の世界を作りつつあった。「人目を気にしろ」って言っておきながら、自分はどうなのよ?春樹こそ親戚の集まりでのネタにしてやろうか?反撃されるからやらないけど。



優輝が用意してくれた薄いクッションが案外座り心地が良くて。これが無かったら腰が痛くなってたかもしれない。優輝を見ると大きな鞄をごそごそと整理していた。



「優輝、沢山持ってきてくれたんだね」


「アウトドアグッズならまだ持ってきてないやつがあるんだけど…」不満気に彼は呟く。


「これだけで十分だよ?優輝のおかげで私は快適だよ。ありがとうね」

笑って言うと、満足そうに優輝も笑った。

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