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流星群 24
「こんにちは…」
春樹と栗原さんが到着する。
天文部の男子に案内されて、春樹と栗原さんが私達の隣の席に荷物を置いた。
「春樹、時間ギリじゃん」
「間に合ったからいいの。雪乃、コレ、従姉妹の亜樹ね。9組の」
「栗原雪乃です。亜樹さん、よろしくね」
「亜樹でいいよ」
「じゃあ、私も雪乃って呼んで」
彼女はにこりと笑った。
「うん、よろしく」
雪乃と「流星群、初めて見るんだ」と話していると背後で優輝の低い声が聞こえた。
「神崎」
「お、桐生久しぶり。亜樹と付き合ってるって?」
「亜樹をコレって呼ぶの、やめようか?」
「…わ、悪かったよ。そんな怖い目で見るなよ」
「ん?優輝?どしたの?」
「何でもない。…そろそろ移動するみたいだな」




