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流星群 17
部活がある日は優輝とは別行動になる。
優輝と一緒にいるのも大事だけど、部活も私には大事だ。
今日2回目の打ち込みを終えて麦茶を飲むと、身体の隅々まで行き渡るような気がした。
「あー…打ち込み、楽しい…」
ボソッと呟くと慎二先輩がぎょっとした顔をした。
「今日も安定の剣道バカだな」
「体が鈍ってからの打ち込み。元のキレに戻す過程が最高じゃないですか」
「やっぱ変態の域にいるよね…」
同じく今日2回目の打ち込みを終えた梨沙もマイボトルを口につけた。
「そうだ、先輩」
「掛かり稽古は明日以降にしような?」
「じゃなくて。私、金曜日早退します」
慎二先輩の目が丸くなった。
「え、今なんて?」
「だから、金曜日部活早退します」
「亜樹が部活早退⁉︎どうした?家族が入院でもしたんか⁉︎」
「…って言われると理由がとっても言いづらいのですが…。天文部の流星群を観ようの会に参加するんで一回家に帰るんです」




