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流星群 5
それは結構難易度高くないか…?
優輝の家は私の家から決して近いわけじゃないし。
これ、どこかに泊まっちゃうやつでしょうか…?
「優輝…どっちかの家の近くで観ても、真夜中だから帰りに困るよね…?」
「そうか、真夜中は電車動いてないか」
「その…どこかに泊まる感じに…なるんじゃ…?」
少し顔が赤くなるのを感じる。
「んー、野宿は危ないしな。ネカフェとかでいいんじゃね?直前まで漫画読むとか」
なんだ、ネカフェか…。
私はてっきり、ラブホとか連れて行かれるのかと警戒してしまっていたけど、そうじゃないのね。
1人で焦って顔を赤らめてしまったことに気づいて更に顔が赤くなる。
「亜樹、もう駅着くよ?…亜樹?どうした?」
「ううん!何でもない!」