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流星群 3
「…ねぇ、成績大丈夫?ていうか3年生になる気はあるのよね?」
「あるって!大丈夫、亜樹と一緒に勉強して赤点回避すれば問題無し」
大丈夫な気が全くしない。
亜樹と優輝が合流してから3つ目の駅からは西高生が沢山乗ってくる。
亜樹達が立っている場所にも西高生が乗ってきた。
その中の一人が亜樹と優輝を見て驚いている。
が、すぐに反対側を向いてスマホを弄り出した。
「亜樹」
「うん?」
「今度流星群来るらしいよ」
「流星群?」
「来週の金曜の夜」
「夜かあ…」
夜…少しは観れるだろうか?
「一緒に観に行かね?」