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雑音 3

ドアがまたガラッと開く。

「新城さん!」

教室中の視線が亜樹に集まる。

その理由は声の主が桐生くんだからだ。

「どした?」

ちょうど自席で片付けをしていた亜樹は座ったまま尋ねた。


「今日数学ある?」

「さっきもう終わったけど…」

数学は3時間目だった。

「教科書貸して?」

「いいけど…教科書だけでいいの?」

「え?」

「黄チャートの宿題、うちのクラスは出てたけど…」

「じゃあ黄チャートも貸して?出来ればノートも」

「…やってきてないのね?」

亜樹が苦笑いをすると、桐生は視線を逸らした。

「いいけど…。はい、もうすぐチャイム鳴るよ?」

タイミングよくチャイムが鳴った。

「やっべ!ありがと、もう行くわ!」

慌ただしく桐生は廊下に消えていった。


嵐の様な人だな。

4時間目の物理の授業が始まった。


松田さんの睨む様な視線が刺さっていることに亜樹は気付いていなかった。

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