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葉桜 10
「そうなんだ。私、日曜日だけ喫茶店でバイトしてるよ」
「部活とかぶらないの?」
「土曜だとかぶっちゃうけど。日曜は試合も練習試合も無いから大丈夫なの」
気がついたら学校に着いていた。
それぞれの下駄箱に向かう。
上靴に履き替えて再び合流する。
「新城さん、9組なんだ」
「いや私昨日9組にいたじゃんね?」
「ああ、俺ドア開けたわ」
階段を一緒に登る。
角を曲がるとすぐ9組の教室だ。
「あ、じゃあ、私ここだから…」
「ああ、またね」
教室に入ると視線を感じた。