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葉桜 7
「俺は解説してもらった方が頭入るの」
「ドヤ顔で言うこと…?」
2人が降りる駅に着いた。
そのまま自然に学校へと2人で向かう。
同じ高校の生徒達の姿が沢山ある。
同じ制服を着た何人かと顔を合わす度に「えっ?」という顔をされる。
それもそのはず。
桐生くんは派手で目立つ人だ。
彼の周囲の人達も男女問わず派手な人達だ。
しかし今隣にいるのが決して派手では無い亜樹だ。
彼は視線は気にならないようで、構わず会話を続けていた。
「お!亜樹、おはよう」
「おはようございます、慎二先輩」