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想いあるからこそ 5
頭が真っ白になった。
「え、どうして…」
「俺なりに真剣に考え抜いた結論なんだ」
「ねぇ、優輝…」
「じゃあ俺行くわ。部活、頑張ってな」
少しだけ笑って、私に背を向ける。
「優輝……優輝…!」
立ち尽くす私を残して、優輝は行ってしまった。
それからどうやって帰ったかなんて、覚えていない。
あれから…部活は無心で取り組んだ。
授業中も、家での予習復習も、いつもより集中して取り組んだ。
少しでも時間が出来ると優輝のことばかり考えてしまう。
ひたすら何かに、集中したかった。
何も考えたくなかった。




