115/168
嫉妬 19
頬が…耳まで熱くなっていくのを感じた。
「ゆ、優輝。そろそろ行こうか」
強引に身体を離して立ち上がる。
「待って」
手を引かれるとまた彼の腕に包まれた。
顔を上げると唇が重なった。
「ん…」つい、吐息が漏れてしまう。
それを合図に優輝の舌が侵入する。歯列をなぞられ、吸い上げられ、外なのに、人目が気になるのに意識を手放しそうになりそうで彼にしがみついてしまう。
胸元に優輝の手が伸びたあたりで我に帰る。
そっと彼の胸を押す。
「亜樹…?」
意外そうな顔をして私に尋ねる。
「…ここでストップしておかないと…。ここ、外だし…」
まだ頬に熱を感じつつ、平常心を必死に取り戻す。
「そうだな、ここ、外だもんな」
自然と手を繋いで指を絡ませる。
駅へと歩き出した私達は、この幸せが壊れてしまう未来なんて、全く予想していなかった。




