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嫉妬 18
「そんな大そうなこと…してないよ?剣道部の子達が知らない私を、優輝は沢山知ってるじゃん…」
「例えば…?」
「えっ?例えばって…い、言わなきゃダメ?」
どう考えても顔が紅くなるような内容ばかりだ。
「ダメ」
もう顔が笑っている。わかってて言わせようとしているのが丸わかりだ。
「優輝…わかってて言わせようとしてるよね…?」
「いや?わかんないなあ。俺、鈍いから言葉にしてもらわないとわかんないなあ」
「何でそんな楽しそうなのよ…」
「言わないとずっとこの体勢だけど?」
「…じゃあ言わない」
「え?」
「私、今のこの体勢…好きだから…」
優輝の腕に力が込められるのを感じた。
「亜樹……外で煽るのはちょっと…」
「え?」
「ここで押し倒すのは…いくら何でも不味いだろ?」




