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嫉妬 16
最寄りの駅を反対方向に過ぎてしばらく歩くと川がある。川に沿って桜並木が植えられていて、春になると圧巻の景色だ。
うっすらと紅葉した桜並木の間にベンチがある。
2人並んで座ると、やっと言葉が出てくれる気がした。
「新井くんにね」
「うん」
「優輝と別れて自分と付き合えって言われたの」
目を見開いて私の顔を見る優輝の視線を感じつつ、話を続ける。
「その…色々と嫌な事を言われて…私、我慢出来ずに怒っちゃって。練習に身を入れてないくせに何言ってんのこの人?って、本当に怒りしか無くて」
「その辺りを…たぶん松田さん達に見られたんだと思う。険悪になってたのは、そういうこと」
「亜樹は…何て返したんだ?」
「何を?」
「俺と別れて、新井と付き合えって言われたんだろ?」




