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嫉妬 10
「は?」
「亜樹には、もっとちゃんとした人が相応しいと思う」
……そろそろキレていいかな、私。
「なんで新井くんにそんな事言われないといけないの…?」
怒りで手が震える。
「桐生より俺の方が亜樹に相応しいと思う。桐生なんてやめて、俺と付き合えよ」
「意味分かんない」
ここまで私を怒らせておいて。優輝の悪口言って。
それで俺と付き合え…だと…?
「新井くんに…優輝の何がわかんのよ…‼︎」
「亜樹こそ、何も見えてないんじゃないの?」
新井くんが私に一歩近づく。
「新井くんのその考えは…ただの偏見でしょ。優輝本人をちゃんと見てないくせに、知ったような口きかないで!」
一歩下がって新井くんをきっと睨んだ。




