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嫉妬 9
図書館で優輝が待っている。
早く優輝の所に行きたいんだけどな。
「歩きながらでも、いい?」
「うん」
道場の鍵は体育の先生と歴代の部長が管理している。
私達の代は私が管理していた。
校内の図書館への道中、新人戦のチーム編成について話していた。
不意に立ち止まると、新井くんが真顔になった。
「亜樹は…まだ桐生と付き合ってんの?」
「まだ、って何よ?付き合ってるし、上手くいってるよ」
「あいつ、チャラいじゃん。亜樹はあんなのがいいの?」
「見た目がチャラいって誤解されがちなのは認めるけど。新井くん、随分と失礼じゃない?」
可能な限り冷静に、無表情で返す。
あんなの呼ばわりするとか、いい度胸してんなこの人。
「俺、桐生は亜樹に相応しくないと思う」




