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嫉妬 7
次の授業が始まってしまいそうな時間なのに、新井くんはギリギリまで亜樹のいる教室に居座った。
流石にチャイムが鳴ると慌てて戻って行ったのだけど。
一体何だったのだろうか…。
私と新井くんとのやり取りを松田さんがニヤニヤしながら一部始終を見ていたことを、私は全く気付かなかった。
お昼休みになると、松田さんとその取り巻きが私の方を見てコソコソ話していることに気付いた。
一体何だろう?
優輝とは今朝も一緒に登校してたけど。
いつも通りでも繋いでいた。
私達はいつも通り。何も変わらないのに。
何かコソコソ言われるような事、あったっけ…?
いいや。どうでもいい。
直接言ってこないなら、放置確定だ。




