表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/168

嫉妬 4


新井くんについてはもう一つ困っている問題がある。


新井くんは私を「亜樹」と名前で呼ぶ。


同じ剣道部の仲間たちは男女問わず名前で呼び合っているので、自然なことではある。新井くんに対しても「義紀(よしき)」と部内では私も呼んでいる。



先日私と新井くんが練習メニューについて廊下で話していたときに偶然優輝が通りかかった。そのタイミングで新井くんが私を「亜樹」と名前で呼んでいて。優輝の顔が一瞬険しくなったのを私は見逃さなかった。



「もう新井くんの話はいいよ。楽しいこと考えよう?」

まだ絡められている指を優輝がそっとなぞったり、摘んだりするからくすぐったい。


「そうだな…。俺ん家でも行く?」

「いいよ。DVDでも観る?」


今日は久しぶりのデートで。優輝の家でゆっくり過ごすのもいいかもしれない。


「DVD、観れればいいけどな」

小さい声で呟く。


「ん?どゆこと?」

「何でもない。安田から借りたお笑いのDVD面白かったから、一緒に観よう」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ