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君と過ごせた幸せな日々に捧ぐ
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君の両親から、会いに来るようにと連絡が入った。
嫌な予感はしたけど、連絡も取れなかったししょうがない、重い腰をあげる。
「娘が自殺未遂」
衝撃だった。唖然、って感じ。
そんな時でも笑ってしまう自分が嫌だった。
なんでこうなったのかな?
きっかけもわかってた。
原因もどうすればよかったかも。
過去は変えられない。
「ドラマにはたった10通りのストーリーしかないと私の恩師は言いました。
でも私はそうじゃないと思う。人生はたった1通り。
あなたが、どう生きるか。」
わかる人はピンとくるかもしれないね。
このセリフ大好きなんだけど、君のことを聞いた後にはすさまじいほど苦しかった。
まぎれもなく悪役なんだって思ってしまったから。
これは君と出会ってからの幸せだった日々を、薄れないように無くさないように
少しずつ思い出に変えていく為の、長くて短かった備忘録なんだ。