脱出と復讐を
前回のあらすじ
ライダ〇キックで扉を破り、メフィストフェレスと出会った
「何言ってんだこいつ?」
「さぁ?私にもわかりません」
「彼はぁ、私と契約した邪神よぉ。殺してもいいわよぉ」
取り敢えずラ〇ダーキックを邪神の顔面に向けて決めると、なんと邪神はそのままダメージを受けて吹っ飛んでいった。分かったのは下級神では上の下くらいの強さかな。供物なんて求めないでも強いやつは強い。
「お、起き上がるか?死んだわ」
なんとも弱い邪神である。俺のライ〇ーキックはそんなに強くないぞ。上級神がギリ耐えれる程の威力しかない。悪魔ならメフィストフェレスクラスなら余裕で避けてくれるな。
「この空間どうするか……取り敢えず、やってみるか」
絶望をある程度解放し、地面を思い切り殴りつけるとガラスの割れる音ともに、空間が割れる。
浮遊感を感じると、ものすごい量の風が吹き荒れる。自由落下をしているようだ。
「おら、出番だ」
『了解』
ラグラがドラゴンになると、俺を掴んで背中に乗せる。メフィストフェレスから振り切れたらいいんだが、どうせ付いてきてるんだろう。
『目的地は?』
「アホ国だ」
ラグラに乗り、俺達は復讐のために行動を開始した。
王都から見えるか見えない所に俺達は居た。見た感じだと治安悪い糞国のようだな。ん?草原には勇者(笑)の委員長君がいるじゃないか。虐殺を楽しんでるようだな。その後ろにはクラスメイトか。こんなところで道草くってる場合かよ。雑魚どもよ。絶望をしっかり味わってもらうか。
ラグラが草原に立つ。それと同時にクラスメイトたちが気づく。
「ド、ドラゴン!?」
「この国は、僕が守る!うおおおおおお!!!」
自意識過剰すぎやしねぇか?頭も残念なようだし。切りかかろうとしている間に俺が降り立つ。驚いて急ブレーキをかけるが勢いを殺せず俺を刺す。ふむ。聖剣モドキか。
「………あ」
どうやら気づいたようだな。刺したことに。そして、俺だと言うことに。
フードを外し俺は堂々と声をかける。
「やぁやぁ憎きゴミクズ共。俺が死んでどうだった?嬉しかったか?そうかそうか。それはよかった。どうして生きてるんだ!?って顔をしているね?ゴミのような神を超えた人物からの恩恵と言ったらいいかな。まぁ死ぬんだし関係無いよね?ん?」
剣や槍が俺を突き刺す。全く痛くない。あれ?陽香泣いてんじゃん。あれ?憎そうな顔をしないね?うわっ!?こっち来た!?何で!?
「このバカ!心配させて!ほんとに、ほんとに、ほんとに……」
「という茶番は置いといて、陽香?心配?それならいじめから助けろよ?」
「体が、体が、動かなかったの……ステータスには変なのあるし」
あ?勝手に見るか。
祝福
【神の祝福】
神の守護が働き、呪いのかかったものから遠ざけようとする。関わろうとすると、相手を遠ざけようと体を支配する。別名愚神の呪い
ククク。こりゃ面白い。神の采配だったとはなぁ?いい性格してるぜ。愚神さんよぉ?
「まぁなんとなくは分かった。お前が俺のことを思っている事は統括者の一人から聞いてるし、なんとも愚かな神がいたもんだ。でもよ、俺はお前を許すとは言ってないぜ?まぁ絶望に飲み込まれずに生きることが出来たなら俺と共にいることくらいは許してやるけど」
「え?」
陽香に俺の祝福を与えたあと、心臓を貫き再生させ、頭を砕き再生させ、ありとあらゆる絶望を味合わせる。
「血塗れになったなぁ」
「無常……愛し……て……る…よ」
流石に俺は驚いた。何度も殺された相手に愛してるなど言って……ほんと、根性だけはある奴だな。回復してやるか。
「「「陽香!!!」」」
クラスメイトが駆けつけてくるが、俺達の周りに槍が降ってくる。その槍が変形して、黒い靄で輪郭が曖昧だが、人型と辛うじてわかる異形のものに変わった。
「お前らの相手はコイツだな」
それにしても陽香、俺と離別する運命にありながら共に生きようとする事には驚いた。頭を撫でながら、俺も甘くなったと考える……たった1週間。それだけの日数だがかなり濃い1週間だな。こっからどうするか……そうだな。絶望に染めながら神々との戦をしよう。限りなく神話に近い、誰も知らない、誰も知れない、絶望を手にした少年の、復讐劇をってな
かなりの駆け足で来たけどここからが長いんだよね。
ホントは陽香ちゃん消そうか悩んだんだけど殺すのは何か面白そうだけど面倒だからぶ祝福を与えちゃった。テヘッ
ついでに神の愚鈍さを表そうかなーと。
現在やる気低下中……毎日更新割と辛い……眠い……( ˘ω˘ ) スヤァ…