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メフィストフェレス

前回のあらすじ


テッテレー!ヒロインが仲間(従魔)になった!

 10階へと続く階段は壁に隠れており、蹴り破る事で俺達はラスボス感のあるこの先へと歩を進めることができる。その先からはラグラ並のオーラを纏っている奴の気配がする。


「デケェ扉だな」


 大きさでいえば縦幅5m横幅3mの両開き扉と言ったところか。デカイが問題は無い。蹴り開ければよかろうなのだ。


「とう!」


 ラ〇ダーキックを扉に決めると木っ端微塵に消え去った。そういえば鍵穴とかあったけど鍵は持ってなかったし……まいっか。部屋全体を確認すると壁に松明が掛かっており、松明全てに白黒の炎が灯されている。


 そして部屋の中央には人が立っていた。


「……何者だ?」

「ここまで人が来るとは想いもしなかったわァ」


 全貌が明らかになる。その見た目は人間の女性と同じだが、一つだけ違うのは纏う気配が悪魔と同じなのだ。


「私はぁメフィストフェレスよぉ、よく来たわねぇ。可愛い坊やにトカゲさん」

「だから私はトカゲじゃないと何度言ったら…」

「メフィストフェレスか。これまた面倒な悪魔だな」


 ファウストとかいうぶっ飛んだ野郎と契約したとか言われた悪魔だったか?てか悪魔っていろんな世界にいるんだな。しかも地球の悪魔と同じ名前だからなぁ……


「ふふふ、私は実在してるわけじゃない。だけど無限の次元に無限に存在するのが悪魔なのよぉ」

「ふーん。思考読まれてるんなら面倒だな。消すか」


 指を軽快に鳴らすと俺から絶望が恐ろしいほど湧き出てくる。悪魔だろうとなんだろうとちゃっちゃっと殺って俺は復讐するんだ。邪魔な者は消す。


「その考え、本当に最高だわぁ……ねぇ貴方。私と対等契約しない?」

「面倒却下」

「あら、振られちゃった」


 対等契約など面倒極まりない。あいつの力のためになぜ俺が対価を払わなければならない。俺一人で何でも出来るから問題ねぇよ。


「あらあら、神様みたいなこと言うのねぇ」

「俺はあんなクソッタレ共とは違う。条約と信仰の力に溺れているゴミクズ共が俺に勝てるわけねぇだろ。俺は魔王だ。勇者だろうとなんだろうと滅ぼす絶対の王だ」


 神?俺の感情の力に恐怖して感情を封印したアホどもだ。その結果俺の絶望が蓄積され過ぎて起源化した事にさえ気付けないし気づかない。唯一気づいているのは概念を司る神を超えた何かだ。言うなれば、そう。統括者のみだ。あいつらの枠組みに俺は入っている。絶望の統括者は今までいなかったようだが……関係ないか。


「あらあら、悪魔と同じ思考なのねぇ」

「悪魔でも何でもない。魔王として顕現した絶望だ」

「貴方の生き様を見るのはとっても楽しそうねぇ……着いていきましょうか」

「俺が死ぬと思うなよ?俺と同じ力を持つのなんて限られているし、俺を殺せば俺諸共消し去る自爆機能付きだ。やられても巻き込んで消し去るさ」


そう言えばなぜ俺は手の内を晒してるんだろうか?誘導尋問?いや、これはアレだ。俺の能力の確認みたいなもんだな。それに奴は……どうやら俺に憑いて来るようだしな。転移でもしてさっさとこの迷宮を出るか。


「あれから行けるわよぉ白屋無常くん?」

「これだから嫌いなんだよ。人の記憶や思考を読み取る奴はよ」


転移陣に入り強制的に飛ばされる。見た感じ闇の力を持つ邪神の空間か?全くもって馬鹿らしい。


「ククク……ようやく来たか。我が供物よ」

作者の都合により、変なところで区切ったけど毎日更新は続けて行きたい。


作者の愛犬がヘルニアになりまして体力がゴリゴリと削れていきます。早く犬担当の親が帰ってくることを願う。(今日帰ってくるなんて言えない)

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